博物館に『鯱(シャチホコ)湯』オープン!広がる銭湯ワールド!


 小樽市博物館(色内2)が、特別展用に展示室を大幅に模様替えして、新しい銭湯 『鯱(シャチホコ)湯』をオープンした。
 7月17日(土)から始まった博物館の特別展「小樽の銭湯いまむかし〜のれんのむこうはパラダイス〜」。入口の大きな『鯱 湯』と書かれたノレンをくぐると、番台、脱衣所、湯船が中央に造られ、昔なつかしの銭湯ワールドが部屋いっぱいに広がる。
 特別展は、日本の風呂文化を辿りながら、小樽の銭湯の昔をしのび、一般から募集した「銭湯の想い出」の文集が展示されている。ビデオ放映もあり、1936(昭和11)年頃の小町湯(信香町)での子どもたちの活発な入浴風景や、火災で焼失した稲穂湯の3Dの復元映像もある。
 稲穂湯や鹿乃湯の50分の1の縮小模型や、かっての小樽で知られた赤岩温泉と千登勢温泉の開業広告と貴重な写真。銭湯の定番のペンキ絵や多彩な銭湯グッズなどの展示で、来館者をなつかしき癒しの銭湯ワールドに誘う。
 来館者たちも口々に「なつかしい!」を連発しながら展示物に見入っていた。同館の松尾友美学芸員は「風呂の起源を辿ると文献がいろいろあって、整理するのが大変だった。博物館からスタートする、スタンプラリー銭湯のススメには、市内の27の全浴場が参加してくれた。ペンキ絵のライブや温泉・銭湯に関する講演会もあるので、ぜひ見に来て欲しい」と、これからの来館者に期待を寄せる。
 同博物館の建物は、屋根に高さ1.5m、重さ120kgの銀瓦製のシャチホコを持ち、小樽に現存する木骨石造倉庫群の代表格で、中庭と日の字型の左右対称の倉庫は、旧小樽倉庫として市指定歴史的建造物となっており、建物だけでも見る価値がある。
 夏休みに家族連れで楽しめる、博物館の新しい銭湯 『鯱(シャチホコ)湯』がノレンの向こうで待っている。
 第56回小樽市博物館特別展「小樽の銭湯いまむかし〜のれんのむこうはパラダイス〜」は、7月17日(土)〜9月26日(日)まで。会期中無休で、9:30〜17:00、大人300円・こども100円。
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