市の借金総額は1,328億9,600万円!


 小樽市の抱える市債残高による借金総額が、2004(平成16)年度決算見込みで、1,328億9,600万円の巨額に上っていることがこのほど判明した。
 小樽市役所(山田勝麿市長)は、2004年度に27年ぶりの赤字予算を計上し、2005年度も2期連続しての赤字予算を計上している。
 2004(平成16)年度の赤字額は12億1,700万円で、2005(平成17)年度は3億9,000万円と、2期連続の累積赤字額は約16億円に及ぶ。この16億円の累積赤字額を生んでいるのが、市が市債により借入れた巨額の借金だ。
 小樽市の巨額借金は、背伸びしたハコモノ行政のツケが累積したもので、1999(平成11)年には1,420億円に膨らんだ。これが2003(平成15)年には1,370億円となり、2004(平成16)年度の市債残高が注目されていた。
 このほど市の財政課がまとめた、2004(平成16)年度決算見込みでは、市債残高は1,328億9,600万円に及んでいることが判った。これは、前年度に比べ42億7,800万円の減少となっている。
 一般会計で670億800万円(平成15年末・674億9,900万円)、特別会計で124億9,300万円(143億1,300万円)、企業会計533億9,500万円(553億6,200万円)の、合計で1,328億9,600万円(1,371億7,400万円)の巨額借金となっている。
 これはほぼ市の年間の財政規模に相当する数字だ。一般会計での市債残高670億円は、2005(平成17)年度の一般会計規模と同一額で、市の予算の丸々1年分が全額借金という異常状態となっている。
 巨額借金による2期連続の赤字予算で、「日本一の貧乏都市として恥をさらした」(山田市長)が、巨額借金による累積赤字は、「神風でも吹かない限り、すぐに無くすことは不可能」(磯谷財政部長)としている。しかし、2期連続の累積赤字16億円は、市が夏の期末手当(ボーナス)として支給した額とほぼ同額となっている。
 巨額借金のツケで、小樽市は今後5年間は、何も出来ない“ガマンガマン”の行政が強いられ、市民にもこのツケが大きな負担となって押し寄せることになる。

市債残高(平成16年度決算見込み)
平成16年度決算見込み 平成15年度末

一般会計

67.008百万円

67.499百万円

特別会計

12.493百万円

14.313百万円

企業会計

53.395百万円

55.362百万円

内 訳

病 院

418百万円

334百万円

水 道

21.244百万円

21.413百万円

下水道

31.733百万円

33.615百万円

産 廃

なし

なし

合 計

132.896百万円

137.174百万円

△4.278百万円