女性客にターゲット!丸井今井閉店売りつくしセール!


marui8.jpg 1ヶ月後に115年の営業の幕を閉じる、丸井今井小樽店(稲穂2)の「閉店売りつくしセール」が、23日(金)から始まった。
 「閉店売りつくしセール」の初日となった23日(金)は、平日の約5倍の入店客だったという。9:00からと早い時間の開店だったにも関わらず、市内や市外からの買物客によって、約150人の行列が出来た。2日目の24日(土)は、3連休の間としても、約40名の客が並んだだけだった。
 店内を見回ると、婦人物はかなりの割引セールはあるものの、紳士物や家具には、あまり割引がされていないと言う人が多い。女性客は、1階の婦人物売場のワゴンを囲み、バッグなどの目玉商品を買い求めていた。他の階は、1階と比べるとかなり寂しかった。男性客は、「欲しいものがない。高い。全然安くない。婦人物は安いけれどね。でも、閉店するなら半額にはするでしょう」と、不満が揚がっていた。店内を覗く客層は年配者が多く、若い客層が少なかった。
 緑町から来た藤佳江さん(31)は、「開店前から並んでいた。こんな時ばかり来て申し訳ない。品物の質は良いけれど、高くてとっても買えなかった。いつもこのくらいの活気があったらねぇ」
 札幌から来た女性客は、「昨日テレビで見て来ました。不景気だから仕方ない。紳士物はあまり安くなっていないが、婦人物は安い。娘はまだ出てこないで、中を見ているの」などと、“丸井さん”の紙袋をいっぱいにしていた。
 「この3日間で、たくさんのお客様に来てもらいたい。閉店で無くなるのは、本当に寂しいとのコメントを頂き、誠ににありがたい」(同店の藤原純一氏)
 一世紀にわたり小樽人に親しまれ、“丸井さん”と敬称づけで呼ばれた市内の老舗百貨店、丸井今井小樽店の閉店は、日一日と迫ってくる。