海面の高さ測り 100年!忍路験潮場に記念碑!


osyoro1.jpg 小樽市忍路にある験潮場が、海面の高さを測り続けて、今年11月で100周年を迎える。国土地理院(矢口 彰院長)は、「忍路験潮場開設100周年記念式典」を10月5日(水)、忍路1丁目で13:00から開催した。
 忍路の験潮場は、1905(明治38)年11月に設置され、潮位観測を開始してから今年の11月で100年を迎える。5日(水)に、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター忍路臨海実験所内(忍路1)で、100年の経過を機に、地元民などに験潮場の意義や重要性の理解を求めるため、施設の公開、記念式典を開催した。
 式典には、近隣の人たち約24名と、関係者約20名が参加し、記念品の贈呈、記念碑の除幕式、忍路験潮場の見学などが行われた。
osyoro.jpg 明治時代に、国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部が、土地の高さの基準を求めるため、全国に験潮場を開設し、潮位観測を開始している。忍路験潮場は1905年(明治38)年11月に10番目の験潮場として設置され、日本海の潮位の観測を100年にわたって連続観測している。
 験潮場は、国土地理院が、土地の高さの基準の決定、地殻変動の監視などを行い、潮位(潮の干渉による海面の高さの変化)観測を行ない、海面の高さを測るための施設。蓄積された潮位デ-タは、土地の高さの基準としての資料となる他、地殻変動の検出、地球環境変化に伴う海面変動の研究などに重要な役割を果たしいる。

 国土地理院HP


 ◎忍路験潮場と構造図


 ◎国土地理院の験潮場一覧(PFD)