グループホームの特別査察!小樽市消防本部が実施! 


sasatu.jpg 長崎県大村市の認知症高齢者施設グループホーム「やすらぎの里さくら館」での火災で、入居者7名が死亡という痛ましい事故が1月8日(日)に起こった。このため、小樽市消防本部(仲谷正人消防長)では、11日(水)から17日まで、市内にあるグループホームの特別査察を実施している。
 市消防本部は、11日(水)10:30、赤岩2丁目にある「グループホームはる」(阿部美津子施設長・管理者)の特別査察を実施した。同施設には、現在、グループホームに26名と市の委託業務である生活支援ハウスに11名の計37名の高齢者が入居している。
 査察は、市消防本部予防課2人と市福祉部介護保険課1人の計3人の2班で市内の23施設を順次回る。長崎県での火災では、逃げ遅れが主な死亡原因だったことから、避難経路や出入口を重点的に査察。この他、火の元である、たばこや電子レンジの管理などを重点的に見回った。
 臼井映仁消防指令補は、「災害弱者である高齢者7名が亡くなった、長崎県のグループホームのような大きな災害がないように、市内でも同様の認知症高齢者施設グループホームを回っています。ここ(グループホームはる)は、管理上はまったく問題ありません」という。
 同施設では、「灰を落とすごとに火が消えるように、灰皿の中に水を入れる」との指導を受けたのみだった。たばこの管理は施設が行い、入居者が必要とする場合に、その都度、たばこ・ライター・灰皿を渡すという。阿部施設長は「長崎県の事故は本当に痛ましい事故です。施設側の配慮が大事だと思います。これからは、もっと火の元や職員の火災に対して周知を図っていきたい」と話していた。
 灯油ストーブなど、火を使うことが多い冬、グループホームに限らず、火災に対しての十分な注意が必要だ。