屋根の積雪と格闘!日本銀行旧小樽支店の雪下ろし! 


 小樽市内の主要道路のひとつである色内の日銀通り(浅草橋通り)に面する、日本銀行旧小樽支店・金融資料館(色内1)で、屋根に積もった約2m雪下ろし作業が、1月22日(日)9:00から行われている。
 金融資料館は、外壁のレンガの表面にモルタルを塗り石造り風に作られ、1912(明治45)年に完成した日本銀行旧小樽支店で、小樽市の歴史的建造物に指定されている重厚な建物。この建物の屋根は、今冬の大雪で、真っ白な雪に埋まり、屋根には約2mもの雪が高く積もっている。
 観光名所の小樽運河に向かう道にあり、観光客の通行の多い場所でもある。このため、落雪の危険があるため、昨年は、2月6日に行われたが、例年よりも早い日程で、1月22日(日)から24日(火)までの3日間で雪下ろし作業が実施中だ。
 23日(月)には、雪が降りしきる中、作業員8名が屋根に上がりスコップで格闘し、積もった雪を砕いて下の歩道に落としていた。市民や観光客が通行する際には、警備員の指示で、歩道の外側に作られた仮設歩道を通っていた。通行人の中には、「うわ、すげっ」、「写真撮らなきゃ」などと、落ちてくる雪の塊をバックに、ピースサインをして記念写真を撮影する人もいた。
 作業員によると、屋根に積もった雪の高さは1.3mから1.8mもあり、「大変なんてもんでないよ」、「今年は、雪が本当に多いね。吹き溜まりがあるところで1.8mくらいある」、「風が吹いてきたら終わりだね」と、わずかな休憩時間に暖かいコーヒーを飲んで身体を温めていた。
 1年に1回だけの雪下ろし作業だが、「例年、1月下旬から2月上旬までの間に行う。今回は例年よりも少し早いかな。今年は雪多いからね。もしかしたら、今年は2回しなければいけないかもしれない」(日本銀行札幌支店営業課・山下幸三企画役補佐)と話していた。