新市立病院はコンパクトに!市議会議員アンケート結果!


 「新樽病」を考える市民フォーラム実行委員会(相内俊一・赤石欽司代表)が8月下旬に行った、小樽市市議会議員に対するアンケートの集計結果がまとまり、9月12日(火)に公表した。
 市議会議員に対するアンケートの質問は11項目。議員31人のうち、病気療養中の1人を除いた30人から回答を得た。しかし、自民党は個人的な回答を拒否し、党全体で意見をまとめて提出したが、同実行委は「私たちフォーラム実行委員会の意図とは全く異なる自民党の回答で大変不本意です」としている。
 11項目の質問のうち、新病院の経営形態に対し、「市が新築し、経営は地方公営企業法を全部適用する」に7議員と自民党が回答し、民営化すべきだと考える議員が多いことが分かった。「市が新築し、経営もこれまでと同じ仕組みで行う」には6議員のみ。
 市立病院の新築統合を築港地区にしたことについて、「説明はしてきたが、一般市民に対する説明が十分でなかった」に13議員と一部の自民党議員が回答し、「十分な説明を尽くしてきた」には2議員のみだった。
 20科の診療科を有する総合病院にするという小樽市の計画に、これから作る病院の適切な規模では、「診療科目を絞り、特色あるコンパクトな病院とするべきだ」に14議員と自民党が回答。「コンパクトな病院にして投資額を少なくすれば適切な政策だ」に13議員と自民党が回答。
 市議会議員でも、総花的な巨大な総合病院ではなく、コンパクトで特徴ある病院とすることを求めていることが分かった。
 実行委の高村一郎さんは、「全体として小樽市が現在進めている市立病院の統合再建計画は、先日の市民フォーラムでも示されたように、市民の意見を反映することなく、市民に十分な説明をすることもなく、一方的に進められたと感じている市議会議員が多い事が判りました。市民と小樽市議会議員諸氏とには、この点で小樽市立病院問題について理解がほぼ一致していると言うことが出来ましょう。小樽市はまだ最終決定を下しゴーサインを出すべきではなく、更に十分な再検討の必要な状態であることがはっきり示された結果となったと言えましょう」と要約している。
 赤石代表は「市民一人一人が市議会議員の気持ちを聞きたかったのだろうと思いますが、自民党が会派でまとめてきたのは大変残念に思います。党の気持ちではなく、議員の気持ちが聞きたかった。実行委はこれはもって終わりにします。我々の任務はこれで良いかなと思います。これを契機に若い人から話が出てくるかもしれない。本当は小樽市がこういったことをするのが常識だと思います。あとは、市議会の決定を待ちます」と、今後の市議会の動向を注視することにしている。

 小樽市市議会議員に対するアンケート調査の集計


 小樽市市議会議員に対するアンケート調査の集計結果について


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