小樽「出抜小路」が“歯抜小路”に!半数のテナントが撤退!

 小樽運河に2005年4月にオープンした屋台村「出抜小路」から、秋風の到来とともに出店テナントが相次ぎ撤退し、“歯抜小路”となっている。
 小樽の観光名所の小樽運河向かいに、2005年4月にオープンした屋台村「出抜小路」は、“白い恋人”で知られる石屋製菓株式会社(札幌市)の石水勲社長が、小樽市の登録歴史的建造物の銀行協会ビルを買収・解体し資財を投入して、約660平米(約200坪)に13.2平米(約4坪)平均の24店舗が軒と軒を連ねる屋台村を造った。
 昨年のゴールデンウィークに合わせた営業開始で、当初は、物見高い市民や観光客で賑わったが、雪に埋まる冬期間には、客足がぱったりと止まり、その後も各店舗は営業で苦戦を強いられていた。当初から出店していた24店舗のうち、すでに8店舗が撤退し、9月末に新たに2店、10月にも1店が撤退することになっており、全店舗のうち半数の11店舗が契約を解除し撤退することとなる。既に2階にある3店舗も消え、2階は利用されないまま倉庫状態になっている。
 出店テナントの話では、冬期間の営業がまったくダメで、雪に埋まって客を待つ費用や高額家賃がネックとなり、これ以上の出費に耐えられないと、同屋台村からの脱出が続いた。撤退した各店舗は、出店費用などで1,000万円を超す損をしたという。
 出店テナント会の会長をしているラーメン店・あっぱれの清水正己社長は、「これからまた冬になり、客が来ないのでは人件費もでないうえ、自分1人で店番をしているのは、寂しすぎて耐えられない。10月末で契約を解除して撤退する」としており、鳴り物入りでオープンした同屋台村は、1年を超して秋風と共に、早くもテナントや市民、観光客からもソッポを向かれてしまった。
 撤退した店のあとに入るテナント探しもままならず、同屋台村を運営する有限会社「うだつ商事」(谷澤正彦代表取締役)では、すでに、焼き鳥、餃子、コロッケの3店舗を直営店として運営している。
 「うだつ商事」の谷澤代表は、「2階はテナント店としての営業は考えておらず、これまでとは違う感じにする予定だ。テナントも長い期間ではなく、短いタームで募集する。昨年はオープンしたこともあり、テレビなどのマスコミの影響があったが、どちらにしても、小樽の観光客の減りが影響している。地元の人の利用が伸び悩んでいる」と、思うに任せぬ営業に苛立ちを募らせている。
 間もなく雪のシーズン到来となる小樽「出抜小路」は、半数の店舗の撤退で“歯抜小路”のまま雪に埋まリ、大きな雪だるまになるのだろうか。
 同屋台村のシンボルの“うだつ小僧”も、うだつが上がらぬままの屋台村の真ん中で、一人寂しく秋空を眺めていた。

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