石屋製菓・石水前社長、小樽観光大使を辞退!


 小樽観光をPRする「小樽ふれあい観光大使」に任命されていた、菓子製造道内大手の石屋製菓・石水勲前社長(63)が、8月末に同大使を辞退したいと、事務局の小樽観光協会に申し出ていたことが、9月7日(金)に分かった。
 同社では、長年、看板商品「白い恋人」などの賞味期限を改ざんし、「アイスクリーム」からは大腸菌群、「バームクーヘン」からは黄色ブドウ球菌が検出され、ズサンな商品管理が露呈していた。このため、北海道ブランドにも大きな影響が及んだことから、石水社長は、8月17日に引責辞任した。
 石水前社長は、2005(平成17)年には、小樽観光のシンボルである小樽運河に面する角地にあった、市の登録歴史的建造物・旧銀行協会ビルを取り壊し、屋台形式の飲食街「小樽出抜小路」をオープンした。2006(平成18)年7月9日、「小樽ふれあい観光大使」に任命され、大使用名刺、委嘱記念プレート、大使認定カードが渡されていた。
 「大好きな小樽のために精一杯やりとげたい」と話していたが、今回の賞味期限改ざんという事件から、札幌商工会議所副会頭などの公職を、一切辞することを明らかにしていた。8月末に、小樽観光の顔となる観光大使の座も辞退したいと、小樽観光協会に文書を送っていた。文書には、「一身上の都合で辞退したい」と書かれていた。
 小樽観光協会では、「辞退したいと申し出があったという事実しか話せない」と、今後、この辞退の申し出に対応していくとしている。
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