歴史的景観の現状と課題!都市協議会小樽市大会


machinami1.jpg 全国32市町村が加盟する「歴史的景観都市協議会」(京都市・会長)の小樽市大会が、18日(木)・19日(金)の2日間で開かれている。18日(木)14:00からは、小樽グランドホテルで講演会が行われた。
 この協議会は、加盟32市町村による歴史的景観行政の現状と課題についての意見交換や研修を行っている。1973(昭和48)年に発足し、翌年、町並み保存に関する国への要望書を提出した。
machinami2.jpg 18日(木)14:00からの記念講演は、駒木定正・北海道職業能力開発大学校教授の“近代小樽のまちなみと建築”が行われた。小樽のまちなみ形成と建造物の移り変わりを紹介し、それらが日本の近代化と密接に関連していたことを説明。開拓使のアメリカ北東部の木造建築導入から、邦人留学者によるれんがの鉄道建築などを取り上げた。明治30年代以降には、現代の超高層建築の原型となる鉄筋コンクリート構造が、小樽に取り入れられたことを説明していた。
 この後、文化庁・文化財伝統的建造物群部門文化財調査官の“伝統的建造物群保存地区の現状と課題”、国土交通省・地域整備局都市計画課景観室課長補佐の“景観法の活用状況について”の講演が行われ、高山市などの事例が紹介された。
 2日目の19日(金)は、会場を運河プラザ3番庫ギャラリーに移し、小川原格・小樽観光協会理事による“市民がやらねば、だれがやる”の実践発表や、北運河周辺・旧日本郵船(株)小樽支店・旧手宮線旧手宮鉄道施設の現地視察と意見交換会が行われる。