私の想い、私の決意  

 私は、市議会議員としてこの4年間、小樽の市政を身近に接する機会を得てきました。

 市議会では、小樽市政の抱える問題点について、多くの質疑を重ねてきました。この中で、明らかになったのは、小樽市の財政問題の想像を絶する悲惨な状況と、しがらみでがんじがらめになった行政や議会の無責任体制です。

 市の起債による借金と累積赤字や欠損金は、なんと、約1,400億円の巨額に上り、小樽市の財政破綻が、小樽市民の一人一人の肩に重くのしかかっています。

 14万人の人口の小樽市民の肩には、一人約100万円、一世帯あたり約200万円もの借金が押し付けられています。このような、巨額の借金を作って、これまでの小樽市政は、市民に何を与えてきたのでしょうか。

 このように悪化する財政状況の中で、市は、老朽化した市立病院を築港地区に220億円もの巨費をかけての建設計画を進めています。

 市民の健康に大きな関わりのある市立病院を、ここまで老朽化させ、放置し続けてきたのは、一体誰だったのでしょうか。新樽病を築港地区に建設するだけで、市民の負担は一世帯あたり約33万円増加し、一世帯での借金は約233万円までに膨らむことになります。

 このように小樽市には、緊急に解決しなければならない大きな課題が横たわっているのに、昨年12月に山田市長が、自民、公明、民主のオール与党体制の中で3選出馬を表明し、現状が追認される危険が大きくなってきました。

 私は、最近では、山田市政が進める築港地区での新市立病院建設について、共産党を除いてただ一人、昨年の9月市議会で反対の起立をし、12月市議会では無記名投票での反対の意思を明確にし、山田市政の市民と市議会を置き去りにする姿勢に“たった一人だったが”待ったをかけてきました。

 市長選挙が迫っても、現職市政の是非を市民の判断に仰ぎもせず、推移している状況は、小樽の将来に大きな禍根を残すことになります。

 市議会に席を置いている者として、私は、このまま小樽市が沈没し、崩壊するのを黙って見ていることは出来ません。市民の新しい判断を仰ぎ、新しい小樽を市民とともに創り上げる仕事に全力を尽くす意思を固めたものです。

 私は、これまでの市政が抱える問題点を明らかにし、自らの政策理念を作成し、市民の判断を仰がなければ、小樽市は、このまま、第2の夕張市になってしまいます。

 お金も組織もない、たった一人での挑戦ですが、利権やしがらみがなく、情報を徹底公開する市民参加型の市政を目指し、民間人の市民の目線で市政に臨み、小樽を沈滞した崩壊するイメージから、若さとエネルギーに溢れる活力ある都市へのイメージに変えるために、小樽市民の一人として、小樽を再生させる起爆剤になろうと決意しました。

 小樽市民のみなさんのご理解とご支援を得て、市民の知恵と力を結集して、小樽に住む市民たちが、次世代の子供たちに誇れる夢のある街を一緒に創り上げましょう。

森井 秀明