塩谷中生徒は認知症サポーター


 小樽市内塩谷中(塩谷2・伊藤順一校長)の生徒79人は、1月28日(月)、「認知症サポーター養成講座」を受け、認知症の人や家族を守るサポーターとして歩み始めた。
 国では、みんなで認知症の人とその家族を支え、誰もが暮らしやすい地域をつくっていく運動「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」のキャンペーンを実施しており、小樽市でも、認知症サポーターの養成をすすめている。
 塩谷中では、28日(月)14:35~15:25、授業の一環として、「認知症サポーター養成講座」を受けた。市内中学校の授業で、同講座を受けるのは初めてのこと。
 キャラバンメイトの源九美津枝さん(シルバーハイツ寿楽)が講師となり、認知症とはなにかを知るための映像を流し、認知症の症状の理解を求めた。
ninchi.jpg 「認知症の人は、何回も同じことを話したり、名前が出てこなかったり、物忘れをする。おかしいところが沢山あるが、受け止めてあげないと認知症の人はパニックになってしまう。認知症の人の心の杖になってあげると、住みよい町になる。まずは、声かけからで、挨拶できる人になってもらうこと。そうすれば、認知症の人も安心する」と講演。
 2年生の堀田龍貴くんは、「いままで、認知症のことを軽く考えていたが、話を聞いたことで、深く見つめなおすことが出来た。これから、認知症の人を支えていきたいと思う。もし、認知症の人が困っていたら、迷わず声をかけたい」と、認知症サポーターの一歩を踏み出した。
 源九さんは、今後、市内各中学校で、「認知症サポーター養成講座」を実施し、認知症を支える若者を育てていきたいとしている。
 認知症サポーター100万人キャラバン