小樽市議会第1回定例会、除雪費を追加補正


 小樽市議会第1回定例会(3月議会)は、4日(火)13:00から本会議を開き、2日目の会派代表質問を続行した。
 冒頭、市は、最近の大雪で除雪費が不足したことに伴う、補正予算1億円を追加提案した。この1億円の追加補正で、財政健全化法に基づく判断比率の試算値が変更になった。平成19年度分では、実質赤字比率は4.9%、連結実質赤字比率は20.2%となり、平成20年度当初予算ベースでの連結実質赤字比率は18.0%となるとした。議案は各会派の賛成で可決した。
 これにより、市は、連結実質赤字比率が早期健全化基準(16.7%)を超えており、20年度決算から適用される早期健全化団体となるため、「20年度決算でこの基準をクリアしなければならない」 とした。
 会派代表質問では、高橋克幸(公明党)・佐々木勝利(民主市民連合)・大橋一弘(平成会)の3議員が立った。各議員とも財政問題と病院問題に質問が集中。特に、病院問題では、総務省のガイドラインを巡っての論議が行われた。しかし、市側の答弁は、先に、山田厚・副市長が記者会見で述べた域を一歩も出ず、繰り返しの答弁となった。
takahasi.jpg 高橋議員は、市立病院の「平成19・20年度の経営の効率化や増収についての対策の内容と効果額は」と質問。「平成19年度では、小樽病院の1病棟休棟による看護師の削減で約5,200万円、第二病院公宅の売却で約1,100万円、両病院での清掃等委託業務の見直しで約3,000万円の経費削減を行った。平成20年度では、小樽病院の1病棟休棟による看護師削減で約1億3,800万円、両病院でのボイラー業務の全面委託で約1,100万円の経費節減」(山田勝麿市長)と答えた。
sasaki.jpg 佐々木議員は、「医師確保の問題を含め現段階での認識と今後の見通しは」 と質問し、「医師確保については、現在は両病院合わせて47名となっておりますが、依然として不安定な状況で、基本設計の一時中断などの影響も危惧されますが、当面現在の体制を維持できるよう最大限努力している」(市長)と、基本設計の中断が医師確保に影響していることを認めた。
ohasi.jpg 大橋議員は、「病院の資金不足比率が20%を超えると経営健全化計画を求められるが、平成19年度の見込みでは小樽は何%にになるのか」 と質した。「病院の資金不足比率についてですが、平成19年度の補正後の最終予算では、年度末で約39億円の不良債務となる見込みでありますので、約45%となる予定」(市長)と答えた。
 5日(水)の一般質問には、各会派から6議員が立つ予定。 (日程)  
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