目覚める小樽の大地 早春の花開く


 太陽の光が小樽の大地を照らし、早春の花が落葉を掻き分けて、一斉に芽吹き始めている。
 市内の長橋なえぼ公園(幸1)も、雪が消え、温かい春の光が差している。快晴となった14日(月)、園内では、早春の花が次々に顔を覗かせている。
 雪解けとともに、フキノトウ、ザゼンソウ、ミズバショウが可憐な姿を見せていたが、14日(月)には、真っ白な花を見せるキクザキイチゲと紫色のエゾエンゴサクの花が開いていた。園内を流れる小川の脇で、白と紫の可憐なフラワーショーを演出している。
 春の目覚めで、散策の人たちが見上げる中、エゾリスが素早く木々の枝を走り回っている。リスの走り回る木々の下には、キクザキイチゲの小群落が、白い花を太陽に向けている。
 長橋なえぼ公園では、早春の花として、ザゼンソウ、ミズバショウ、キクザキイチゲ、エゾエンゴサク、キバナノアマナ、カタクリ、ナニワズ、ヒトリシズカ、ミヤマスミレ、ニリンソウ、オオタチツボスミレ、エンレイソウなど、多様な花が見られる。
 カタクリやヒトリシズカの花は、まだ見られないが、暖かさとともに次々に園内の群落が目覚め始める。
 小樽の早春の花を見るには、長橋なえぼ公園のほか、旭展望台付近、赤岩山、奥沢水源地などが最適の観察場所となる。
 長い冬眠から目覚めた大地が、暖かさとともに、次々と可憐な花々を見せてくれる。小樽の自然の豊かさを身近で実感出来る、絶好の散策シーズンとなった。

エゾエンゴサク
フキノトウ
キクザキイチゲ