おたるドリームビーチ海開き!救助訓練を実施 

 小樽の海水浴シーズンが、いよいよやってきた。
 道内海水浴場のトップを切って、6月28日(土)、おたるドリームビーチ(銭函3・ドリームビーチ協同組合)が海開きした。
 毎年、道内で一番早くオープンすることもあり、関係者や報道陣など約60名が、海上安全祈願祭に駆けつけた。組合員や海の家、ライフセーバーたちは、今夏も安全な海水浴シーズンになるようにと祈願していた。
 30周年を迎えた同組合の野呂桂辞理事長が、「砂浜の侵食など色々なことがあったが、みんなの協力で30周年を迎えることが出来た。これからも、我々の世代の人たちが協力して守っていかなければならない。今日は、本当に素晴らしい天気で海開きを迎えることが出来て良かった」 と挨拶した。
 快晴で温かい日となったが海水はまだ冷たく、海開きと言っても、海水浴客は、まだ、まばらだった。家族4人で訪れた二宮幸輝(9)・優斗(5)くんは、「海は冷たいけれど気持ち良い」 と、海水パンツになって、久々の海を楽しんでいた。
 安全祈願祭に合わせて、小樽ドリームビーチ管理事務所前の沖合で、「合同救助訓練」が実施された。訓練に参加したのは、第一管区海上保安部小樽海上保安部や北海道総務部危機対策局防災航空室、小樽市消防本部、北海道ライフガードの4機関・約40名。遊泳中の男性3名が離岸流によって沖合へ流されたとの想定で行われた。
 沖合に漂流している男性を発見したライフセーバーが、直ちに水上バイクで救出。機敏な動きで、男性を陸に上げた。巡視船ほろべつの潜水士と市消防本部の水難救助員によって、行方不明者の潜水捜索が行われ、ヘリコプターによって行方不明者が吊り上げられた。マリンレジャー事故が多発する海水浴シーズンを迎え、関係者達は本番さながらの緊張感で訓練に取り組んでいた。