一般会計の赤字拡大 9/9から第3回定例会


 小樽市(山田勝麿市長)の総務部長・財政部長らは、8月27日(水)15:00から記者会見を開き、9月9日(火)から開会する小樽市議会第3回定例会の提出議案の概要を説明した。
 本定例会には、2008(平成20)年度小樽市一般会計補正予算などの予算案7件、2007(平成19)年度の一般会計・特別会計・企業会計などの決算議案16件、ラブホテルの建築を規制する条例案の制定など条例案5件、専決処分報告1件、報告5件が提出される。
 この日に明らかになった2007(平成19)年度の一般会計歳入歳出決算では、累積赤字額が12億9,659万2,000円となり、2006(平成18)年度の決算額11億8,400万円より、約1億1,000万円の赤字が拡大した。これは、除雪作業費や交付税の予算割れ、原油高騰などが影響したためという。
 特別会計では、国民健康保険事業特別会計で15億7,314万円の赤字、老人保健事業特別会計で1億7,339万1,000円の赤字を計上した。一般会計と特別会計を合わせると、28億6,495万2,000円の赤字で、これは、昨年度より約2億4,000万円増加した。
 また、企業会計では、病院事業会計で37億8,530万4,000円の赤字となり、水道・下水道・産業廃棄物の黒字を差し引くと、26億8,744万円の赤字を計上した。
 一般会計約13億円、特別会計17億円、病院会計38億円と、各会計で赤字が累積され、市の財政状況の悪化度を示している。
 平成20年度3月の決算で、早期健全化団体入りの判断とされる健全化比率が算定されるが、悪化する赤字額が残り7ヶ月で、どこまで縮減出来るかが問われるところとなった。
 平成19年度 一般・特別会計決算額調