秋晴れの海で網起こし・魚すくい 


gyogyotaiken1.JPG 「カジカだ、イワシだ」。「それっしっぱれ(引っ張れ)」。
 9月21日(日)、秋晴れのウイングベイ小樽前の築港臨海公園貯木場水域で、潮風を受けながら海の男の仕事を体験出来る「網起こし・魚すくい 漁業体験」(小樽築港ベイエリア活用促進実行委員会主催)が行われた。
 この漁業体験は、今年2回目。8月9日の1回目は、水温が高すぎず1匹も獲れなかったため、水温が低い秋の海での再挑戦となった。
 しかし、この日も、秋晴れの温かい日となり、水温は通常の18℃よりも3℃高い21℃となった。午前の参加者は、小樽をはじめ札幌や苫小牧などから19人。参加者たちは、前日に同実行委が刺し網を設置したC水面(沖側)に小型船で移動。網を引き揚げる作業は、2才から12才までの子供5人が代表で実施。“ドキドキわくわく”胸を躍らせながら網を“しっぱった(引っ張った)”が、結果は、イワシ2匹・ガヤ1匹と低調だった。
gyogyotaiken2.JPG 魚が思ったより獲れず、「魚がいない」と泣き出してしまう子もいた。あぶらこ籠も引き揚げたが、残念ながら魚はまったく獲れなかった。「水温が高いからだ」(平野井篤事務局長)とため息を漏らしていた。
 刺し網や籠では、魚を獲ることが出来なかったが、浮き桟橋に設置した生け簀の中には、カジカやガヤなどがたくさん泳いでおり、参加者たちは、タモですくい上げて、お土産に持ち帰った。泣いてしまった子も、「魚が獲れて良かった」と満足そうに、獲った魚をビニール袋に入れていた。
 漁業体験を終えた参加者たちは、最後に、海を眺めながらカジカ汁を味わった。大塚花春(8)・鎌倉里奈(8)・華ちゃん(6)は、「網で獲れなくて残念だったけど、生け簀でカレイ獲ったので楽しかった。お父さんが、この魚を料理してくれると言っていたので楽しみ」とニッコリ笑顔で話していた。
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