美術館に優しい指笛 ギャラリーコンサート 


yubibue.JPG 愛犬と琴と電子ピアノの女性奏者3人に囲まれ、視覚障害者・山田修さんが、文化の日(11/3)に、市立小樽美術館(色内1)で静かに指笛の音を奏でた。
 山田さん(62)の指笛ギャラリーコンサートは、今年で3回目。今回は、「指笛と琴のハーモニー」と題し、初の琴と電子ピアノとのコラボ演奏となった。
 16;00に、赤と白のチェックの服を着た盲導犬ナナ号(メス)に先導された山田さんが、琴と電子ピアノ奏者の女性3人とともに登場。会場に集まった約70人から大きな拍手で迎えられ、早速、指笛と琴のコラボ演奏を披露した。
 1曲目の「幸福を売る男」では、琴の軽やかな音色とともに、優しい指笛の音色が、絵画に囲まれた会場に響き渡り、聴衆たちは、目を閉じてじっくりそのやわらかな音色に耳を傾けていた。続いて「砂山」や「北の旅人」などの演奏も行われた。「千の風になって」では、山田さんが、指笛演奏のあとにマイクを握り締めて、低音で伸びのある歌声を初めて披露した。
 琴と電子ピアノのBGMに合わせて、指笛の優しい音色と歌声が会場に響き、聴衆たちから拍手が送られていた。
 このほか、「紅葉」や「素敵なあなた」などの演奏も行われ、文化の日にふさわしいやわらかな音色を奏でた。盲導犬ナナ号も、主人の足元でゆっくりと体をのばし、静かに目を閉じながら、美術館に響く演奏に聞き入っていた。
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