小樽の恋を歌に 元市議の佐藤さんCD製作 


sato.JPG 「恋が生まれる街小樽」。「恋にやさしい街小樽」。「恋に恋する街小樽」。
 小樽在住の元市議会議員・佐藤利幸さん(62)が、自身で作詞作曲した、小樽の街を背景に切ない恋を歌ったCD「小樽セレナーデ」を自費製作した。
 佐藤さんは、20歳頃から作詞作曲に興味を持ち、何度も製作に挑戦したが、「全くうまくいかなかった」という。この後、36歳で、NHKコンクールに応募しようと、再度作詞作曲に挑戦し、見事、入賞した。翌年には、応募した「札幌ロマン」がまたも入賞し、藤圭子さんが歌うなど好成績を収めた。
 しかし、市議会議員活動を機に、趣味の音楽製作を止めた。「代表質問とか一般質問とかで忙しかった。素人だから、音楽を作るには時間がかかる」。
 2007(平成19)年に議員を退職したことで、「小樽のために何か貢献出来ないか」と、小樽の曲を製作することにした。頭に浮かんだメロディーをキーボードに打ち込み、同時に思いついた詞をつけた。製作には約1年かかり、小樽運河を背景に、出会い、切ない恋をつづった曲となった。今年8月、アレフ音楽事業部のピリカミュージックにCD製作を依頼した。
 同事業部の飯田雅春さん(ベース)をはじめ、サックスなどプロミュージシャンによって編曲が行われ、約48万円で100枚のCDが完成した。「石原裕次郎をイメージした」とあって、裕次郎を思わせる佐藤さんの渋い歌声が引き立つ曲に仕上がった。 再生(mp3)
 ピリカミュージックでは、「作詞作曲がしっかりしていたので、良いものに仕上がった。CDを製作することは安いものではないが、小樽で活動するアマチュアバンドなどが集まって、費用を折半して1枚の小樽の音楽CDを製作しても面白い」と話している。
 佐藤さんは、さらに2曲を作り、CDの製作をする予定。「新しい音楽の楽しみ方として、マイオリジナルソングがあっても良いと思う。自分だけの曲をカラオケで歌えるようになっても面白い」。
 「小樽セレナーデ」は、1枚500円(税込)。佐藤さんの妻・美代子さんが経営するアンティークショップ「和瑠都(ワルツ)」(稲穂5)で販売している。問い合わせ:0134-22-5230