浄土真宗本願寺派の関係学校のひとつで「小樽双葉」として知られる市内住ノ江にある学校法人・北海道龍谷学園で起きた内紛で、校長が刑事告発されていたが、このほど、小樽警察署は、この告発状を正式に受理したことが、本社の調べで分かった。
学校法人・北海道龍谷学園(松本哲朗理事長・吉村威人校長)は、理事長の解任を巡り、理事会が真っ二つに割れ、紛糾し、双方で訴訟合戦を繰り広げ、さらに、関係者が吉村校長を業務上横領の疑いがあるとして、小樽警察署に告発していた。 関連記事
小樽警察署(富岡1・京藤由松署長)は、告発人2人(長谷川博俊・櫻田寅衛前理事)から出されていた12月19日(金)付の告発状を正式に受理し、捜査に入ることが分かった。
告発事実は、「吉村校長が、校長名義の普通預金口座に、176万7,147円を保管中、自己の飲食代金の支払いに際し、クレジットカードを利用して清算し、もって横領したもので、刑法第253条の業務上横領と思料されるので厳重な処罰を求める」とし、普通預金通帳や手帳の写しが証拠資料として添えられている。
小樽警察署・望木勝雄副署長は、「告発状は受理した。これから捜査する」と、25日(木)、本社に明らかにした。
「警察署等において、告訴等を受理したとき又は告訴事件等の移送を受けたときは、速やかに所要の捜査を行うとともに、当該事件を検察官に送付しなければならない」と、取扱要領に決められている。(取扱要領はネット上に公開されている)
同告発を巡っては、北海道龍谷学園の松本哲朗理事長・吉村威人校長名で、今回告発した2人をすでに6月に名誉棄損で札幌地裁に提訴しており、毎月1回の公判が行われており、現在も継続中だ。
しかし、今回、地元警察が、業務上横領で校長を捜査することになったことで、局面は大きく転回することになりそうだ。
親鸞聖人も泣く「小樽双葉」の内紛の決着は、ついに警察の捜査に委ねられることになった。
今後の警察の捜査と検察の対応が注目されることになった。
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◎告訴及び告発事件取扱要領の制定について