火災件数7件減少 「警報器で3件大事に至らず」


 市内での火災発生件数が昨年と比べて7件も減少し、火災警報機の取り付け世帯が5ヶ月で2,000世帯も増加していることが分かった。
 小樽市消防本部(安達栄次郎消防長)によると、今年の火災発生件数(1月1日~3月4日)は9件で、昨年同時期の16件と比べて7件も少ない。過去5年間では、例年10件以上の2桁台となっていたが、今年は9件と1桁台となっている。
 火災規模も、半焼1件、部分焼2件、ぼや4件と小規模。昨年は2名の死者を数えたが、今年の死者はゼロ、負傷者も軽症となっている。
 「偶然の要素が大きく、はっきりとした要因は分からないが、市民の方が火の取り扱いに気をつけていることや、消防本部の呼びかけの徹底などが火災の減少につながっていると思う」と見ている。
 また、同部が、住宅用火災警報器の取り付けの義務化を呼びかけたことで、市内での普及率が昨年9月から今年1月にかけて2,000世帯増加した。対象の64,000世帯のうち29%が設置したとしている。「火災警報機の作動によって、火災が発生してもすぐに消火したり、ぼやで済んだりなどと効果があったのが3件もあった」という。
 同部では、「これからもまだストーブをつけることがあるので、十分取り扱いに注意して欲しい。ストーブ付近に可燃物を置かないとか、台所付近の注意を徹底するなどして欲しい」と、市民に注意を呼びかけている。