小樽の高1・スノーボーダー 全国3位


DSC096352.jpg 長野県茅野市車山高原などで3月3日から11日まで開催された「第27回JSBA全日本スノーボード選手権大会」(日本スノーボード協会主催)で、小樽市入船町在住の深浦圭太郎さん(16・小樽工業高1年)が、スノーボードクロス・一般男女の部で、高校1年生ながら全国3位となる快挙を成し遂げた。
 深浦さんは、幼稚園の頃からスケートボードを始め、札幌の練習場で知り合った男性から冬にはスノーボード競技があることを知り、小学1年生から、天狗山のスノースクールで本格的なレッスンをスタートした。
 プライベートレッスンなどを経て、小学4年生には、15歳以上のSIA(日本職業スキー教師協会)1級資格を取得するほどのレベルに上達。今度は、北海道各地のスノーボードクロス・ジュニア大会に出場するようになった。スノーボードクロスは、4~6人が同時コースを滑走し、着順を競うスポーツ。2006年のトリノオリンピックから正式種目となっている。
 ジュニア部門では、毎回、好成績を収めていたが、15歳から挑んだ大人の部では惨敗する結果となった。その悔しさから技術向上に励んだ結果、今年2月の北海道大会で2位となり、同全日本大会に進んだ。全国から集まった298名のスノーボードクロス選手の中から、見事、3位となった。
 「スピード競技だが恐怖心はない。本当に楽しい。今回、3位という結果で嬉しいが、昨年、同じ高校1年生で1位を取った本州の選手がいたので、それが悔しい。この大会で3位以内に入ると、プロ資格が得られ、オリンピック選手など強い選手が出場する大会に出られるが、登録費や大会遠征費などがかかるので、今回は諦めることにしている。親に出してもらうのではなく、自分でアルバイトしてお金を貯めて、またこの大会に挑戦したいと思う」と話す。
 スノーボードよりスキー人口の方が多い小樽で、10年前からスノーボード一筋で練習してきた若きスノーボーダーの今後に期待が寄せられている。
 第27回JSBA全日本スノーボード選手権大会