ハート型の「天狗桜」が満開に 小樽天狗山

 小樽のシンボル・天狗山(標高532m)の山頂広場に、たった一本で屹立するハート型の「天狗桜」が、5月10日(日)に満開となった。
天狗山山頂にあるエゾヤマザクラは、明治時代に植えられた樹齢100年を超える桜。市民から「天狗桜」と親しまれ、市街との標高差から、小樽市内では、一番遅く咲く桜として知られている。
今年は、5月9日(土)に4~5分咲きとなり、早くも10日(日)には満開を迎えた。この日は、あいにく濃霧のため、眼下の市街と石狩湾の眺望は望めなかった。しかし、「天狗桜」は、淡いピンク色の花をいっぱいつけて、北の街の春を謳歌している。
山頂周辺には、この「天狗桜」のほかにもエゾヤマザクラが何本も植えられているが、これらはまだ2分から7分咲きでまだ満開には達していない。
満開を迎えた「天狗桜」は、左右に枝が分かれており、花をハート型に咲かせるため、絶好の撮影スポットともなっている。小樽のロケ地としても、テレビや映画に度々取り上げられている。
10日(日)は、中国人の団体客や家族連れの観光客が訪れ、この「天狗桜」の前で記念撮影に納まっていた。桜の下で、シートを敷いて花見を楽しむ親子連れの姿も見られた。
今年は、市内全域のソメイヨシノが満開を迎える前に葉桜となってしまう”異変”に見舞われ、満開の桜を楽しむ機会が少なく、お花見を見送った市民が多かった。
小樽の大トリの「天狗桜」の満開で、ミシュランの一つ星を獲得した天狗山の絶景が、桜とともに楽しめる季節を迎えた。
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