小学生が木工・板金に興味津々 おたる技能フェスティバル 


gino1.jpg 「育て未来の技能士」。夏休み中の小学生たちが、8月2日(日)10:00~14:00、おたる自然の村(天狗山1)に集まり、小樽の技能士による木工や板金などの制作体験を楽しんだ。
 これは、小樽で初開催の「2009おたる技能フェスティバル」。小樽技能士会青年部(吉田茂部長)の主催。技能士とは、「永年にわたり技能の研鑽に励み、国が実施する技能検定に合格した人たちに与えられる称号」。
gino2.JPG 技能フェスティバルは、全国各地で開催されており、小樽の青年部が、若い後継者の育成と職人のPR、小樽の活性化を目的に初めて小樽で開いた。
 今年は、建築・左官・塗装・板金の4業種の専門技能士が集まった。建築は、イスの木工制作や丸太切り。左官は、ピカピカどろだんごや塗り壁体験。塗装は、ミニ黒板製作やサイコロの塗装。板金は、笛の製作やちりとりの製作などの体験を実施した。
gino3.jpg 雨模様となったが、大勢の子供たちが足を運び、技能士たちの指導を受けながら、その技術に触れた。漆喰を磨くとピカピカになる土で出来たダンゴ作りやイスの木工制作が人気で、待ち時間が出来るほどになった。ようやく体験した子供たちは、「ピカピカになった」、「だんだんイスになってきた」、「夏休みの自由研究がいっぱいだ」と楽しんだ。
 手宮小の藤田哲成くん(8)は、「初めてトンカチを使ったので恐かったけれど、楽しかった。木で蛙を作った」。清水町の川嶋時新くん(4)は、「大工さんの仕事が好き。ノコギリの丸太切りが疲れたけど、楽しかった」と、技能士の仕事に興味津々。
 製作を体験した子供たちには、「ちびっ子技能士認定書」が配られた。
 吉田部長は、「技能士のPR、後継者の育成、小樽の活性化の3つを目的に、初めて小樽で開催した。生憎の雨となってしまったが、予想以上に大勢の子供さんたちが来てくれて嬉しい。これから毎年1回開催して、製作体験を通して、技能士がどんな仕事をしているか紹介したい」と話していた。
 YouTubeチャンネル