小樽での滞在時間減少 市観光動態調査


 市は、「平成20年度小樽市観光客動態調査アンケート」の集計表(速報値)を、10月2日(金)の経済常任委員会で発表した。
 同調査は、「小樽を訪れる観光客の動態や小樽に対する意向を把握し、今後の観光施策の推進のための基礎資料とする」ため、67万2,000円かけて実施された。
 調査期間は、2008(平成20)年5月から2009(平成21)年3月まで。5月、8月、10月、2~3月のうちの3日間(金、土、日)の実施。調査方法は、市内の祝津・運河・堺町・天狗山・寿司屋通り・ぱるて築港・朝里川温泉の7地区で、調査員が聞取りを行った。朝里地区では、宿泊施設にアンケート用紙を置いて回答を求めた。調査員は、小樽おもてなしボランティアの会。
 アンケートは、住まい、性別、年齢をはじめ、来樽数、旅行形態、小樽を選んだ理由、旅行の目的など、全16項目で、3,396人が回答した。 道内からの旅行者の71.7%が4回以上小樽に訪れており、個人旅行が道内91.9%・道外43.3%の比率となっている。訪問した観光施設数は、3.8ヶ所と前回調査の3.2ヶ所よりも0.6増えたが、滞在時間は4.4時間と、前回の4.8時間よりも0.4時間減った。
 また、一人当たりの小樽での消費額も、市内宿泊者29,384円・市外宿泊者10,956円で、前回の市内33,090円・市外16,683円より減少した。
 同委員会で、新谷とし委員(共産党)が、「観光客の伸びはどうなるか」と質問した。
 市観光振興室は、「小樽観光は、リーマンショックなど外的要因を受けることが多く、観光入り込み数は減少傾向にある。回復に向かうよう努力はしたい。一方で、宿泊数で考えると、中国からの観光客数が伸びており、平成19年は1,000人だったが、平成20年には2,000人と倍に増えた」と答弁した。