市民公開講座「強さの不思議」 北海道職能大


syokunodai.jpg 北海道職業能力開発大学校(銭函3・日野光兀校長)の「第28回公開市民講座」が、10月30日(金)18:00~20:15、市生涯学習プラザ・レピオ(富岡1)で開かれた。
 同校は、「高度な技術力を生産現場で支える人材を育成する」ことを目的に1986(昭和61)年に設立した。市民公開講座は、翌1987(昭和62)年からスタートし、これまで22年間続けられている。
 今回の講座のテーマは、「強さの不思議」。定員の50人を上回る60人の市民が参加し、日野校長の「金属はどのように製造されどのように強化されるか」と、寺島周平教授(生産機械システム技術科)の「身近な道具はなぜそのようなかたちになったか」の2講座に熱心に耳を傾けた。
 日野校長は、「地上で物質は100ちょっとあり、このうち金属は2/3ぐらい。物質は金属、セラミックス、高分子(ポリマー)に分けられる。セラミックスは引っ張るとブツッと切れる。高分子は少し伸びた後、力をほとんど加えなくてもどんどん伸びてゆき、やがて硬くなって、セラミックスみたいにブツッと切れます。金属は、元素そのもので化合物ではない。そこが違うところで、最大の特徴は、水飴みたいに伸びてやがて切れます。強度を求めるには金属なのです」と述べ、金属がどのように製造されるか、金属はどのように強化されるかを紹介した。
 第28回公開市民講座