郷土芸能が交流 「にしんルネッサンスin小樽」 



nisinrunessans1.jpg にしん交易がもたらした郷土芸能交流が、11月7日(土)、運河プラザ(色内2)で披露された。
 にしんを通じたまちづくりや地域振興を目指す「にしんルネッサンスin小樽」。松前・上ノ国・江差三町広域観光推進協議会「北海道歴史倶楽部」などによる、にしんルネッサンス実行委員会(打越東亜夫会長)の主催。
 かつてにしん漁で繁栄を極めた小樽市で披露された郷土芸能は、江差追分や積丹鰊場音頭、高島越後盆踊り、松前沖揚げ音頭、江差餅搗き囃子。
 江差追分では、第47回江差追分全国大会優勝者の小樽出身の日和義貴さんが、その唄声を披露。江差追分は日本を代表する民謡のひとつとして北海道遺産に登録されている。日和さんは、父親の尺八と母親の囃子に合わせ、独特の情緒ある江差追分を会場に響かせた。
nisinrunessans2.jpg 会場には約50人の市民が集まり、「いいぞ兄ちゃん」、「待ってました」と歓声が上がった。唄を披露した日和さんは、「8度目で優勝することが出来ました。小樽で民謡を唄い続け、文化を守っていきたい」と感想を述べた。
 高島越後盆踊りでは、花編笠を被り、千鳥の絵が描かれた浴衣姿の保存会(長谷川洪徳会長)の会員たちが、笛と太鼓、囃子の伴奏に合わせて優雅に舞った。
 また、日本海沿岸に位置する8市町村長による「にしんサミット」では、コーディネーターの佐藤誠氏(北海道大学観光学高等研究センター特認教授)から、「鰊の自然や文化自然を世界に売り込むため、8市町村で推進協議会を作って、地域連携してはいかがか」との提案が出された。
 「にしんフォーラム」では、4人のパネラーが、それぞれの視点からにしんを活用した地域振興に向けてのディスカッションが行われた。