手宮線に早くもバリケード 市民から苦情


temiyasen.jpg 市民や観光客の散策路として整備されている旧国鉄手宮線跡地に、積雪もないのに、先週から高さ1mの投雪禁止用のバリケードが早くも設置され、市民から「まだ雪も積もっていないのに、観光客も歩くのに邪魔ではないか」との批判が寄せられ、市は直ちにバリケードを2m横に移動させた。
 旧手宮線は、旧交通記念館前から南小樽駅までの区間。1880(明治13)年に、北海道初、国内で3番目の鉄道として開通した。1985(昭和60)年に廃止となったが、今でも鉄路が残され、駅前中央通りから寿司屋通りまでの510mには、鉄路に沿って散策路が整備されている。小樽の観光スポットのひとつとして人気がある。
 今年2月には、この手宮線の一部(日銀通りから仲見世通りの約100m)に、重機による大量の投雪が行われ、周辺住民から苦情が上がったため、市は、投雪禁止の看板やバリケードを設置した。関連記事
 しかし、まだ積雪が全くない11月中旬に、このバリケードを早くも設置した。市内の公園遊具などの雪囲い作業の流れで同時に行ったという。観光客や市民が散策出来る時期とあって、11月24日(火)には、市民から、「バリケードの設置は、まだ早いのではないか。市に言ってくれ」と、杓子定規のお役所仕事への批判が、本社に寄せられた。
 市建設部事業課(緑化公園グループ)は、すぐに現地を訪れ、「指摘があったようにまだ早すぎる」と、このバリケードを2m程度ずらし、歩行者の妨げにならないようにした。
 「昨シーズンに大量の雪が、この手宮線に捨てられたので、対策としてバリケードを設置するようにしたが、指摘があったように設置はまだ早すぎた。雪が積もる頃まで待ってみる。観光客の方々が歩けるように横にずらしたが、美観的にも問題があるので、来年からきちんとした対応をしたい」(緑化公園グループ)と話している。

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