色の変化とサイエンスマジック 市総合博物館


kagakuiro1.JPG 「水よ水よ、色よ変われ」の合い言葉で、透明の水が一瞬でピンクや青色に変わった。
 「ミュージアム・ラウンジ『化学を楽しむ-色の変化とサイエンスマジック-』」が、12月20日(日)13:00~14:00、小樽市総合博物館(手宮1)で行われ、参加した子供たちが化学の実験を楽しんだ。
 家庭でもみられる色の変化(化学変化)を実験で楽しむ講座。20人の市民が同館実験室に集まり、リトマス紙や紅茶、イチゴシロップなどの色の変化を学んだ。
 中野仁学芸員は、イチゴシロップの色の変化について、「シロップには色素としてアントシアニンが使用されている。ふくらし粉を入れるとアルカリ性になるため、色が青に変化する」と紹介した。
 サイエンスマジックでは、色が変わる魔法の水を実験台の上に並べ、「水よ水よ、色よ変われ」の合言葉と魔法の杖で、透明の水を一瞬でピンクや青色に変える実験を披露。子供たちは、「すごい」、「本当に色が変わった」と驚き、拍手を送った。
 「ヨウ素酸カリウムの溶液とデンプンを含んだ亜硫酸ナトリウム溶液を反応させることで、一定時間後の溶液が無色から青色に変わるので、そのタイミングを見計らって合言葉を言っているんです。物質の濃度が濃いと、反応する早さが変わります」と解説した。
 最後に、「家庭の中でも、焼きそばの色が変わったりと、色々な化学反応がある。今日の実験を機に、ちょっと化学を気にしてくれれば嬉しい」と呼びかけた。
 若竹小3年の小川令くん(8)は、「色がパッと変わって不思議だった。化学にちょっと興味が出た」と目を丸くしていた。