小樽初「ハイ・サービス日本300選」 職人義塾大學校 


 第9回「ハイ・サービス日本300選」(サービス産業生産協議会)で、小樽から初めて、NPO法人北海道職人義塾大學校(佐々木徹代表)がサービス先進事例として選定された。
 「ハイ・サービス日本300選」は、サービス産業全体のイノベーションや生産性向上を促進することが目的。四半期ごとに、イノベーションや生産性向上に役立つ先進的な取り組み(ベストプラクティス)を行っている企業や団体を表彰・公表し、300選を目標としている。3月10日現在の先進事例は270件。
 対象は、流通(卸小売)、物流、医療・保険、通信・放送、運輸、金融保険、対個人サービス(飲食店、旅館その他宿泊所等)、対事業所サービス(情報サービス、物品賃貸業等)など。
 関係機関から推薦された企業・団体を、(1)科学的・工学的アプローチ、(2)サービスプロセスの改善、(3)サービスの高付加価値化、(4)人材育成、(5)国際展開、(6)地域貢献の6項目を評価する。
 3月10日(水)に発表された第9回では、全国52件(うち道内5件)の中に、NPO法人北海道職人義塾大學校が選ばれた。
 同NPO法人は、小樽の職人業の魅力を伝えるとともに、後継者の育成を目的に設立された有志による団体。「異業種の職人たちがその技を教える製作体験学習は、ものづくりの過程を一部抜き出したプログラムで、多彩なものづくりを手軽に安価で体験できることから、修学旅行生などに人気。また子どもたちの社会人・職業人としての自立を促す『キャリア教育事業』や『キッズベンチャー事業』、職人業界活性化ノウハウの他地域への伝授など、人材育成や業界活性化に向けた取組みを行っている」と評価された。
 職人義塾大學校事務局は、「自分たちで高いサービスを意識して事業を行っている訳ではなかったが、評価を頂けたことは嬉しい。他に選定された企業は一流ばかりで、恐縮している。今後の取組みをさらに頑張らなければと思っている」と喜んでいた。
 第9回「ハイ・サービス日本300選」