高さ15mの救助訓練 天狗山ロープウェイ 



tenguyamakunren1.jpg 4月15日(木)11:00、時折、強い風が吹き付ける中、小樽天狗山ロープウェイ(最上2)で、山麓停留所発車後に停止したゴンドラでの救助訓練が行われた。
 同ロープウェイを運営する中央バス観光商事株式会社と小樽市消防署の合同訓練。春の行楽期を迎えたことから、観光客が訪れた際の不測の事故に対応するため実施。職員・隊員計15名が参加した。
 訓練は、2名の客を乗せたゴンドラが、電気系統故障のため、山麓停留所から約70m地点で停止し、復旧の目処が立たないとの想定。
tenguyamakunren2.jpg 同社職員から救助要請を受けた消防署救助隊員8名が、直ちにゴンドラ付近まで駆けつけた。指揮担当の隊員が、乗客に「大丈夫ですか」、「ケガした人はいませんか」と呼びかけた。7名の隊員たちは、それぞれ作業を分担し、地上からゴンドラまで登るためのロープの準備を行った。救命索発射銃で、ロープを上空に打ち上げてゴンドラにかけ、四方に張った。
 ゴンドラにロープをかけると、隊員2名が両手両足を器用に使い、「1、2」の掛け声を出し、高さ15mまで一気によじ登った。乗客の安全を確認するとすぐに、救助袋に入れ、ゴンドラ底の避難口から地上まで降ろした。救助を終えると、曇り空の市街地を眼下に、スルスルと降下し、訓練を終えた。
 天狗山ロープウェイは、16日(金)まで整備安全点検を行い、17日(土)9:30~21:00から夏期営業をスタートする。