引退の山田市長 仕事始めの"最後の挨拶"


sigotohajime.jpg 今期限りで引退する山田勝麿市長は、1月4日(火)09:00、市議会議場に市役所幹部職員約200名を集め、仕事始めの式を開いた。
 市長は、「平成22年度の見通しは、現時点では、給料、期末手当などの削減で職員のみなさんのご協力をいただいたことにより、一般会計では、財政健全化計画の目標より2年早く、22年度決算での累積赤字解消は、ほぼ達成できるものと考えております。
 行革の一環として退職者不補充を、原則として、これまで新規採用を抑制してきたところでありますが、来年度に向けては、事務職18名、消防吏員を含む技術職20名の計38名の採用を予定しております。これは、平成8年以来の大量採用となります。
 私の任期も残り4ヶ月ほどになりましたが、行政は継続でありますので、新年度における主な施策について何点か申し上げたいと思います。1点目として、定住自立圏構想については、平成23年度は、このビジョンに基づき、圏域全体の活性化を図っていかなければなりませんので、職員皆さんにも、連携と協働の視点による具体的な取り組みを提案いただきたいと考えております。
 2点目として、本市は、昨年4月に過疎地域として公示され、過疎地域自立促進市町村計画に基づき、新市立病院をはじめとする多くの建設事業や様々なソフト事業を実施することとしています。過疎地域に認められる財政上の特別措置を最大限活用して、計画された事業を着実に進めていかなければならないと考えています。
 3点目として、新市立病院の建設でありますが、昨年7月に発注した基本設計が間もなく終了します。本年は実施設計を行い、23年度中には、工事発注ができるよう進めて一日も早い完成を目指して参ります」などと話し、過去の仕事初めの式で述べた言葉を振り返った。
 最後に、「毎年いろいろと話をしてきたところでありますが、今、私たちのふるさと小樽が置かれている状況は経済の低迷、人口の減少、そして少子高齢化の進展など課題が山積しています。何とか活路を見出し、将来に期待の持てる小樽を築きあげるため官民あげて取り組むことが大切であります」と、他人事(ひとごと)の挨拶で締めた。