福島第一原発3号機 自衛隊ヘリから放水


 相次ぐ水素爆発や火災などで、放射性物質の漏えいの危機が高まる中、3月17日(木)午前、陸上自衛隊のヘリコプターによる空からの放水が始まった。

 3号機では、使用済み核燃料保管プールで、冷却水が少なくなり、温度上昇で燃料棒が熱を帯び溶け、放射性物質が外部に漏れるおそれが出たため、17日午前9:48に自衛隊ヘリコプターによる空からの放水作業が開始された。この4回に及ぶ放水の模様を、NHKがライブ中継で伝えた。
 また、定期点検中だった5号機・6号機でも燃料保管プールの水位低下と冷却水の温度上昇が伝えられ、1〜4号機に続き、5・6号機までにも危機が波及してきた。
 米政府はこの事態を重く見て、自国民に80km避難を勧告した。この他、フランスなども自国民保護のために専用機を成田に送るなど、事態は国際的な拡がりを見せている。海外メディアもこの事態を逐一報道しており、この原発問題が世界の株価を大きく乱高下させるなど、世界経済の動向にも大きな影響を及ぼしている。