中松市長の"台湾旅行"は中止!「こういう状況なので」


 小樽市役所の現職総務部長とOBの2人が政治資金規正法違反容疑逮捕される最中、中松義治新市長(62)は、就任後の初仕事として、トップセールスで 台湾訪問すると、並々ならぬ意欲を見せていたが、5月9日(月)、「こういう状況なので市長不在は避けたい」と、急遽”台湾旅行”を中止とした。
 中松市長は、「大震災や原発事故で、本市の観光客が減少して、宿泊業や飲食業に影響があり、緊急経済対策として、観光客の回帰に手を打たなければならない」と、市長就任記者会見の席で力強く述べていた。
 しかし、市長を支える総務部長や後援会幹部で市職員OB2人の逮捕、後援会事務所や市役所の家宅捜索、市No.2の山田厚副市長のパー券売買が明るみに出るなど、事件が拡大。市民や市議会議員からも「台湾に行ってる場合じゃないだろう」との批判の声が大きくなった。
 市観光振興室では、「こういう状況なので、市長不在という事態は避けたい。土日でも色々と状況が変化する」と”台湾旅行”を急遽中止することにした。
 「観光はひどい状況なので、代替案を検討している。また、5月15日に台湾から50人が小樽入りするので、そこで歓迎しようと思う。台湾に行くのではなく、向こうの新聞記者や情報雑誌記者を小樽に招待して台湾で情報が伝わるような方法を考えている」としている。
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