塩谷中 2012年度末で廃校 長橋中と統合


 小樽市教育委員会が、6月13日(月)に開いた塩谷小学校と中学校合同の「学校再編についての地区別懇談会」で、2013(平成25)年4月を目途に、塩谷中学校を長橋中学校に統合する方針を明らかにした。
 市教委は、2010(平成22)年度から2024(平成36)年度までの15年間で、現在41ある小中学校を21校に半減させる「小樽市小中学校 再編計画」を進めている。関連記事
 22~29年度の8年間の前期と、30~36年度の7年間の後期に分ける。前期8年間で、小学校6学級以下、中学校5学級以下の多い地区ブロックを再編。後期7年間は、2014(平成26)年度以降の児童生徒推計を見て再編することにしている。
 「塩谷・長橋地区」は、小学校4校を2校、3中学校を1校にする計画。「忍路中央と塩谷小学校を含んだ3校の組合せと別の1校によるグループ分けとなります。隣接する校区の関係でも、それでも5km程度の距離がありますので、徒歩とバス利用の併用を考えた組合せとし、中学校は、小学校の新しい2つの校区を合せた校区とします」としている。こちら
 市教委は、13日(月)の地区別懇談会で、塩谷中学校を長橋中に、塩谷小学校を長橋小に統合することを示し、中学校の統合時期について2013(平成25)年4月を目途にしていると発表した。
 これまで保護者やPTAと話し合いながら進め、昨秋に塩谷・長橋地区の学校再編の考え方を示す予定だったが、突如、2012(平成24)年度での廃校が浮上した。この通り計画が進めば、今年入学した7人の生徒は卒業年の3年生から長橋中学校へ移らなければならなくなる。
 市教委は、現在進めている長橋中学校の耐震補強工事が2012(平成24)年度に完了すること。今年度の塩谷中の入学予定者の半数以上が指定校変更で長橋中学校に入学したことから、統合時期を示さないと指定校変更する子供が増えることになることを理由にあげているが、保護者やPTAの理解が得られるかは不透明だ。
 この懇談会に出席していた市議は、「2年生と3年生は、塩谷中学校で卒業出来るが、1年生は出来ない。私の母校の石山中も廃校となったが、この際は、新しい学校で卒業出来るようにと、1年生を末広中に行かせていた。なぜ同じような対策が出来なかったのだろうか。この1年生が卒業した時点で廃校とすることは出来ないのだろうか」(安斎哲也議員)と疑問を呈した。