改選後初の6月定例会始まる 中松市長が"所信表明"


2tei-teian.jpg 市長・市議の改選後の初の定例会となる、小樽市議会(横田久俊議長)の第2回定例会が、6月28日(火)13:00から、市議会本会議場で始まった。
 最初に、「会期の決定」についてが、採決で決められるという異例の展開となった。これは、予算特別委員会の開会日を巡り、共産党が、予定されている4日間の予特会議日程をさらに2日間増やすべきと主張して、本会議場の討論採決を選んだことによる。
 北野義紀議員(共産)は、反対討論で、「相乗り市政、オール与党体制になってから議会の審議日程が本当に少なくなり、削減されてきたのが、この間の事実である。繰上充用の時もオール与党相乗 りで、予算特別委員会が開かれなくなっている。結局、オール与党、相乗り市政が出来てから、十分な審議が出来てない事実がある。パーティー券問題の 教訓から 何を学んでいくか。議会としてどう改善していくかが強く求められ、市民の願いに応えることこそ、議会のあり方と考えている。市長の予算執行をチェックすることの弱まりと重なって、今回のパーティー券の問題を引き起こしている。市長をはじめ理事者に猛省を促 すことが 市民の代表である議員の役目であると自覚している。しかし、オール与党の皆さんは、審議日数を削減してきたことが今回の原因だとは、ちっとも考えていな い」と、パー券事件で市民の不信を買っているので、審議時間をより多くとって徹底的に審議を尽くすべきと、議会人として当たり前の主張を展開した。しかし、他会派は、いずれも耳を貸そうとしなかった。
 この結果、採決で、「6月28日から7月15日までの18日間」と決定した。決定に賛成したのは、自民、公明、民主・市民、一新小樽、無所属だった。
 この後、上程議案に対する市長の提案説明が行なわれた。市長提案説明は、中松市長にとって初の定例会とあって、”所信表明”となる「今後4年間の市政運営、まちづく りについての考え方」を述べた。こちら
 「市民力の活用」「安心・安全なまちづくり」「魅力ある生活都市の創造」の3つの基本姿勢と、7つの重点公約(下記)の概要を述べた。
 1 小樽観光の充実、グローバル化時代の国際観光への挑戦
 2 丸井今井小樽店跡地付近の『稲一再開発』を商工団団体と連携 し、道筋をつける
 3 二つの病院を統合し新市立病院の建設を進め、平成26年度の開業を目指す
 4 学校再編を進め、校舎改築や給食環境など、教育環境の整備を進める
 5 保育所施設や民間の保育への支援などの子育て環境の整備に努める
 6 高齢者や障がい者の方が安心して暮らせる施設整備などの支援体制をつくる
 7 小樽市の真の財政再建を成し遂げる
 しかし、いずれも具体策を欠く総論だけの論調で終わっており、今後、具体的な施策をどう実現していくかの道筋は一向に見えてこない、お題目だけの”所信表明”となった。
 新市長初の演説だったが、棒読みに慣れていないのか、よく理解していないのか、数か所の読み違いが起き、壇上で担当者からの助言で、訂正し、お詫びする事態もあった。
 この後、教育委員会として初の教育行政執行方針が、上林猛教育長から説明された。こちら
 最後に、6月29日から7月3日まで5日間の休会を決定して、散会した。