「高島越後盆踊り」始まる 8/18〜20の3日間


takasimaodori.jpg 今年も盆踊りの季節がめぐって来た。中でも、8月18日(木)〜20日(土)の3日間、小樽高島公園で行われる毎年恒例の「高島越後盆踊り」は、独特の手足の動きで、優雅な盆踊りとして知られている。
 越後踊りは、新潟県北蒲原群紫雲寺町が発祥の地といわれ、明治の初期にこの地に移り住んだ人たちが、お盆になると先祖の眠る故郷に思いをはせながら踊ったのが始まりとされている。小樽市の無形民俗文化財に指定され、高島公園にはその石碑が建っている。
 高島越後盆踊り保存会(会員140名)事務局長の西島光夫さん(63歳)は、自らやぐらの上にあがり、生演奏に参加している。「越後で400年前からこの踊りが始まり、小樽には、越後から移り住んだ人が多く、故郷の先祖を思い、踊り続けられている。保存会が発足して33年。市内や色々なところからこの盆踊りを知った人が参加している。各地に保存会があり、伝承されている。最終日は500人くらいが参加し、踊りの輪が3重にもなり盛り上がる」
 初日の18日(木)は、50人ほどが輪になって踊っていた。やぐらの上からは、生歌と生演奏が流れる。花編笠を被り、千鳥の絵があしらわれたお揃いの浴衣姿で、慣れた踊りを披露するのは、保存会のメンバー。初心者にも丁寧に指導してくれるので、飛び入り参加で踊りを楽しむ事も出来る。
 やぐらで笛を吹いていた女性は、「今年から保存会に参加。高島生まれの高島育ち。この日のために、毎週木曜日高島会館で練習し、本番に備えてきた。子どもの頃からずっと踊ってきているので体が覚えている。越後盆踊りのお手伝いができて良かった」と、話していた。
 市内富岡から男性(62歳)は、「先祖が新潟で明治の中頃に小樽に移住してきた。以前からこの盆踊りに興味があり、今夜だと知り、初めて参加できた。先祖を思いながら、踊らせてもらった」
 20:00過ぎには、小雨が降ってきたが、踊り手と唄い手がひとつになって、踊りの輪は盛り上がり続けた。
 8月18日(木)・19日(金)は19:00〜21:00。最終日20日(土)は22:00過ぎまで行われる。