市民会館に響く吟詠 小樽しりべし岳風会1周年記念「吟道大会」



 小樽支部創立70周年、小樽しりべし岳風会1周年記念「吟道大会」が、9月19日(月)10:00より小樽市民会館「大ホール」で開かれた。主催は日本詩吟学院岳風会小樽しりべし岳風会。
gakuhukai1.jpg 小樽しりべし岳風会は、小樽・余市・共和・岩内・寿都・羊蹄など後志地区に幅広く470名の会員を有している。この日は、子どもから大人まで350人が、自慢ののどを披露した。
 少年少女吟詠の部では、合吟(合唱のように声を合わせる)「おおきなかぶ」を、ゆりかご保育園の20名の園児が披露。天神子供詩吟教室の13名の会員は「秋立つ日よめる」で、日頃の練習の成果を発揮した。
 午後からステージでは、、成吟「流統歌」を、女性36名がそれぞれに思いを込めて吟じ、見事な歌声を響かせた。その後も会員吟詠が次々と披露され、来場者は熱心に聞き入っていた。
 天神子供詩吟教室で学ぶ、水口眞梨さん(潮陵3年)さんは、「準5段で、小学校3年生の時から始めた。舞台の度胸がつくので、声を出すことを活かした放送部に属している」と話し、鈴木綾夏さん(桜陽3年)は、「4段で、声を出すことが好きなので、軽音楽部でボーカルを担当してる」と、それぞれ詩吟から得たものを部活に活かしている。会場に来ていた鈴木奈未さんのお母さんは、「きっかけは、近所に詩吟の先生が住んでいて、やってみないかと言われ見学した。声を出すことが好きだった事もあり、民謡でもなく、詩吟の不思議な感じに惹かれたのでは」と話していた。
 鈴木さん姉妹と水口さんは、連吟コンクールに出場。吟題の「春望」を選び、会場でも練習をしていた。
 「通釈をよく考えて、歌に気持ちを込めて吟じることが大切」という、現代っ子の詩吟への深い思いが感じられた。