看護の心ひとつに 「第42回樽看祭」


「第42回樽看祭」が、9月23日(金)、市立小樽病院高等看護学院(旧堺小学校)で行われた。同学院は、昭和43年4月に、市立小樽病院内に設置され、看護師として必要な知識と技術を修得させることを目的としている。
 学院祭には、企画から運営まで92名の学生が参加。テーマは、「Dazzling Smile〜心ひとつに〜」。
 実行委員長の松田希美さん(2年生)は、「今回は、震災を踏まえて協力し合い、心をひとつにして、良い樽看祭を作れたらと思う。地域の方々も学生もみんな笑顔が絶えない楽しい学院祭にしょうと進めてきた」と話す。
 学祭ムードいっぱいの体育館では、カレー・豚汁・シュークリーム・ホットケーキなど食事ができ、11時オープン時には、食券を買い求める人が列を作っていた。
 バザーでは、ステップアップ小樽・四ッ葉学園の手芸品や和光学園の手づくり工房のクッキー(パンプキン・チョコ・ゴマ)と手芸品が販売された。学生バザーでは、家庭用品・洗剤・リサイクル品などが並んだ。自分だけのオリジナル絵葉書やキャンドル作りコーナーも設けられた。ステージ発表では、町内会の協力で、学祭初の餅つきが行われた。合唱発表は、各学年に分れ、日頃の練習の成果を披露した。
 看護展示として、学院の講義や実習で実際に使用している物を紹介し、看護技術も披露した。血圧の話を分りやすく説明し、15名が熱心に耳を傾けていた。
 野辺地美菜さん(2年生)は、「私たち2年生が主体となって企画しているので、ひとつひとつが来場者の反応となって返ってくるのでうれしい」、佐々木悠人君(3年生)は、「地域の方に楽しんでほしい。広報活動をしていて、チラシの配布をしていた。FMおたるでPRしたところ、ラジオを聞いたので行きたいと思っていると電話がきた」と、嬉しそうに話した。
 学院生は、実習の合間での準備の大変さも見せず、来場者を笑顔で迎えていた。地域の人達に支えられ、これからの看護の仕事にもきっと活かされる、温かさが感じられる学院祭だった。