樽っ子副市長が始動!「ふるさとを良くしたい」


 中松義治小樽市長の後援会が引き起こしたパー券販売の政治資金規正法違反事件の影響で、5か月にわたり空白となっていた副市長に、道庁職員の貞村英之氏(53)が派遣され、10月3日(月)に、市長から1日付けの辞令が交付されて、女房役としての本格的な仕事が始動した。
2mayer.jpg 貞村副市長は、小樽生まれで、若竹小、桜町中、潮陵高、小樽商大短期大学部に学んだ、樽っ子。北海道職員として、後志支庁の地域政策課長、教育庁や総務部の総務課主幹を経て、小樽市に2年間派遣されていた経歴をもつ。
 辞令交付を受けた後、11:00から初の記者会見を開いた。
 「道からの職務命令であり、副市長という重い職を引き受けた。市長を補佐していきたい。政治資金規正法違反事件では、法律を知らなかったでは済まされないし、地方公務員法の政治的中立の意識がなかったことが問題で、今回出てきている改善策、コンプライアンスを示し、一日も早く正常のレベルに戻し、市民の信頼を回復していかなければならないと思っている。
 新病院の問題は、軌道に乗っているかと思っている。旧丸井今井・グランドホテルの問題は、債権整理を行っているが、市の重要な部分なので、市長と相談して進めていかなければならない。財政問題では、連結的な指標をクリアしていると思うが、財政構造の問題は、これから勉強していきたい。
 小樽には2年間居たが、まさか1年半でまた戻ってくるとは、思ってもいなかった。日も経って、決心も固まったので、腰を据えてやっていきたいと思っている。わがふるさとが、少しでも良くなってもらいたいという気持ちでいっぱいです」と語った。
 小樽市役所は、中松市長の後援会が起こしたパー券事件で、この5ヶ月間、大揺れに揺れてきたが、事件に関与して罰金刑を受けた幹部職員を更迭した若返り人事が行なわれ、副市長までもが若返ったことで、ようやく中松体制が整った。
 小樽市役所の人事では、”世紀の人事”となった新任の副市長や部長職が、どう頑張って小樽を立て直していくかに、市民の注目が集まることになる。
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