紙コップでダンスロボットを製作 博物館の工作実験教室


NECGalileo1.jpg
 小樽市総合博物館の工作実験教室「NECガリレオクラブ〜身近なものでロボットを作ろう」が、10月9日(日)13:30から開かれた。同館研修室には、25名の定員をオーバーする市内の小学2年生から6年生までの29名が参加した。
 NECは、社会貢献活動のひとつとして、創造力を育む青少年教育として、ガリレオクラブを主催している。科学の面白さ、物づくりや工夫する事の楽しさを体験してもらおうと、各地で開催している。
NECGalileo2.jpg 総合博物館青木良英館長は、「NECではいろいろな物づくりをしているが、代表的なものでは、ロボットを作る楽しい催しがある。小樽はものづくりでは古い町で、蒸気機関車が初めて作られた工場があり、博物館の車庫にある大勝号は、明治28年にこの場所で作られ、残っているものの中では一番古いものである。また、社会貢献活動のひとつとして、ものづくりをしていくために、若い人に関心をもってもらうために行われている。今回小樽で開催されとても良かった」
 NEC社会貢献室の竹内礼美さんから、NECコミュニケーションロボット「PaPeRO」が紹介され、音声認識機能を実際に体験。ロボットにおみくじやものまねをしてもらったり、会話を楽しんだ。参加した子ども達は興味深くロボットの行動を観察していた。
 紙コップと模型モーターでダンスロボットを製作では、講師の稲見忠昭さんから作り方が細かく説明され、真剣に取り掛かった。完成するロボットを想像しながら、ワクワクした表情で取り組んでいた。また、完成したものに工夫を加えることの大切さも学び、自由な発想で世界にひとつだけのロボットを作った。NECGalileo3.jpg
 ロボット発表会には、男の子が作ったカニロボットや女の子が作った可愛いロボットが仕上がり、それぞれに個性豊かなロボットが並んだ。
 参加した小学校3年生は、「楽しかった。説明通りにできた。他にもいろいろとモーターで動くロボットを作ってみたい」と、目を輝かしていた。
 総合博物館の中野仁学芸員は、「小樽市総合博物館では初めての開催で、北海道では、新ひだか町と小樽だけである。各学校での案内もあり、予想以上に多くの子ども達が集まり、活発に発言したり、積極的な姿勢でロボット作りに取り組んでいた」と評価していた。