「小樽書遊会展」と「ユース展」 市立美術館市民ギャラリー


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 平成23年度小樽市文化祭・第10回小樽書遊会展が、10月26日(水)から30日(日)まで、市立美術館市民ギャラリーで開かれている。

 小樽書遊会・北川稲谷会長は、「書道には、様々な作風があると言われ、表現がいろいろあることは結構な事であると受け止め、それを一堂に集めようと始めた」と話す。今年で10年目を迎え、現在会員は19名。今回は18名の作品を展示している。

 今年の課題漢字は「龍(竜)」。来年の干支でもあるためみんなで提案して決めた。日頃の勉強の成果と、思い思いの作品を一緒に出展している。同会長は、課題漢字の他「微笑」・「末徹在」(なかなか悟りを開けないの意)を出展。沢山の人々が会場を訪れていた。

 同日程で、第6回小樽ユース展も開かれている。

 ユース展対象は、小樽在住の高校生であれば、市外の高校へ通っていても出展できる。

 市展委員の八幡さんは「色彩がはっきりして力強い。学生らしい若さに満ち、写実的よりも抽象的なものが多く、若さの思いが表現されている」と感想を述べていた。

 小樽市美術市展運営委員会・江川光博副委員長は「みずみずしい感性と、高校生なので技量よりも、思っている事をそのまま出している。若い人だけの表現。この作品展を始めた理由は、美術部に所属していなくても自分で頑張っている人も出展でき、お互いに刺激になってくれれば良い。展示作業を一緒に行い、若い世代と接点を持ち交流する。刺激する機会を作りたい」と話す。

 永岡里香さん(北海道高等聾学校3年)は、ブルー系の三角形をいろいろな方向に重ねた作品「トライアングル」や柳田七彩さん(潮陵高校2年)の「青の記憶」、渡辺真由さん(潮陵高校2年)の「刻」、工藤直子さん(潮陵高校1年)の「考えごと」など、抽象的な作品が並ぶ。

 絵画作品が多い中、会場の中心部に、「私の好きなもの」山崎美月さん(商業高校3年)の巨大プリンが展示されている。