113回小樽市民合唱祭 マリンホールに歌声響く



 第113回小樽市民合唱祭が、11月6日(日)13:30から16:40まで、小樽市民センターマリンホールで開かれた。毎年、春と秋に合唱祭を開いている。主催は小樽合唱連盟。
 小樽市民合唱祭実行委員長・長尾典子さんによると、小樽合唱連盟の加盟団体の今年の主な活動内容として、おかあさん部門では、6月にローゼンコールが創立50周年記念演奏会を開催し、女声コーラス・マインも10月のジョイントコンサートに出演。7月は、札幌市での全日本おかあさんコーラス北海道支部大会に、小樽から3団体が出場した。9月にお母さん部門向けの合唱講習会を開き、11月3日の小樽市文化祭では、受講者85名が成果を発表した。
 ジュニア部門では、小樽市と韓国ソウル特別市江西(カンソ)区の姉妹都市提携、その親善を深めるために、桂岡少年少女合唱団が、9月下旬に使節団として派遣され、多くの演奏会で使命を果たした。来年2月の小樽雪あかりの路で、江西区のジュニアオーケストラを小樽に迎える準備も始まった。
 中学校・高等学校部門では、NHK全国学校音楽コンクールに、余市西中学校・末広中学校・西陵中学校・菁園中学校・小樽潮陵高校が出場し、西陵中学校と潮陵高校は、小樽後志地区代表として、北海道ブロック大会に進み、奨励賞を受賞した。新加盟の末広中学校は、室蘭での北海道合唱コンクールに出場し、奨励賞を受賞。9月には潮陵高校の第60回記念定期演奏会が開かれ、100人に及ぶOB・OG合同ステージが花を添えた。
 混声合唱では、9月に、小樽混声合唱団が演奏会を開き、男声合唱では、7月に、小樽市役所グリークラブが主催団体となり、札幌市教育文化会館で、日本男声合唱協会第20回演奏会in北海道を開催し、全国から400名に及ぶ愛好家が集結するなど、意欲的な活動を展開している。
 現在、小樽合唱連盟には17団体が加盟し、この日は、加盟していない「Re.ユンゲン」、「西陵中コールA&G」、「小樽商科大学グリークラブ」が参加し、18団体の聴き応えのある合唱祭に、会場は満席となった。
 会員15名が在籍し、水曜日と金曜日に練習を重ねている、小樽商科大学グリークラブは、今回13名が参加し、「ふるさと」・「しあわせよカタツムリにのって」をアカペラで歌い、会場を沸かせた。部長2年目の鈴木幹太君(3年生)は、「市民会館で歌った事はあるが、マリンホールでは初めてだったが良かった。いつもはみんなスーツで歌うが、今日は私服で歌った。練習時間が少ない中、みんなよく頑張った。チームワークの良い、みんな仲良しで楽しいサークルです」と話した。
 最後を飾ったのは、小樽混声合唱団・新声会合唱団(45名)による「雨」・「ペチカ」。「ペチカ」ではヴァイオリンが加わり、より一層華やかなステージとなった。
 家族と一緒に会場に来ていた市内の女性は、「桂岡少年少女合唱団を聞いて、楽しそうに踊ったり歌ったりと、今までと違う印象の合唱を聞いて、明るくて良かった」と話した。
 小樽合唱連盟理事長の中村浩氏は、「今回は、小樽少年少女合唱団や双葉中学校・高等学校合唱部、桂岡少年少女合唱団、小樽潮陵高等学校音楽部、西陵中コールA&G、小樽市立末広中学校合唱部と、子ども達が多く参加してくれた。少子高齢化が進んでいるが、頑張ってくれた」と感想を述べた。