小樽商科大学・山本学長を再任 個性的な大学を目指す


yamamoto.jpg 小樽商科大学(緑3・山本眞樹夫学長)は、現学長が来年3月に任期切れとなるため、次期学長予定者の選考を10月から始めていたが、約1ヶ月半の選考期間をかけ、11月30日(水)の決選投票で過半数を得た、山本眞樹夫学長を再任した。
 山本学長は、2008年4月に就任し、1期4年の任期を務めていた。2期目の任期は2年で3選がないため、平成24年4月1日から平成26年3月31日までとなっている。
 山本眞樹夫氏(62)は小樽市出身。小樽商大卒。福島県立会津短大助教授、小樽商大助教授・教授を経て、平成14年4月に副学長、平成20年4月に学長に就任した。
 同大の次期学長予定者の選考は、10月19日(水)の学長候補予定者の推薦投票から始まり、学長候補予定者10名を選出。このうちの3名を候補者として選定。所信の公表を経て、11月16日(水)に単記無記名投票の結果、過半数の得票者がいなかったため、11月30日(水)に決選投票を行い、投票総数の過半数を得た山本眞樹夫氏が、次期学長予定者に決定した。
 再任された山本学長は、12月1日(木)16:00から、同大で記者会見を開き、今後の抱負を述べた。
 冒頭で「昨日の学長選考会議で、もう2年間続投せよということのご指示を頂きましたので、引き受けさせてもらうことにいたしました。ご承知の通り、本学は今年100周年で、いろいろな行事・事業をさせてもらいましたが、その後の始末というか後片付けを、もう2年間せよということだと思っています。」

 「私は、1期目に就任したのは2008年4月ですが、ご承知の通り、もっぱらもうその時点で100周年ということで準備が進められておりました。一番やっぱり大きいのは、寮の再興、「輝光寮」が出来たというのは、私自身もOBの緑丘会も大変喜んで頂きました。これが一番大きな思い出ですが、今年は100周年を7月を中心に、いろいろなを行事をしましたけれど、3・11の大震災がありましたので、100周年記念式典でいいのかという思いはありましたが、OBの思い、教職員の思い、特に小樽市行政、あるいは商店街で垂れ幕を作って頂いたり、市民もいろんなところで応援していただき、盛り上げてもらいましたので、予定通り粛々と行事をやっていこうということで、結果として良かったなという風に思っています。まだ、勿論、2011年度はまだ終わっておりませんので、もういくつか行事が予定されていますけれど、それを行えたということが一番のことだった」と述べた。
 「本学は、小さな文系の単科大学だが、生徒と教職員との距離が密接しており、今後はこれらの特徴を生かしながら、学生の能力を高め、個性的な大学にしていきたい。最近の学生は、海外に留学することが少なくなったと言われるが、長期でなくても短期でも、海外に出る機会を持ってもらいたい。そのための環境を整えていきたい。100年間、小樽の市民に育てられた大学なので、市民との距離がより近くなるように、協力していきたい」と話した。
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