マイコンカーラリー北海道地区大会で熱戦 コースアウト続出



 平成23年度ジャパンマイコンカーラリー北海道地区大会が、12月11日(日)10:00より、ウイングベイ小樽(築港11)2番街1階イマジネーションチャンバーで開かれた。今年度は、小樽工業高等学校(寺本和啓校長)が当番校となり、準備を進めて来た。
 マイコンカーラリーとは、完全自走式の模型自動車にH8マイコンと呼ばれるCPUを乗せて、白黒に色分けされたコースを赤外線センサーで読み取り、モーターを制御しながら、いかに早くコースを走破するかを競うタイム競技。
 今回は、道内の22校より182台が出場し競った。当番校の小樽工業高等学校では、部活動「情報技術研究部」所属の12台(Basic Class8台、Advanced Class4台)が出場した。運営委員の同校教諭・福田豊文氏は「みんな頑張って、全力を尽くしてほしい」と激励した。
 コースは、「Basic Class(指定部品を用いプログラムの工夫で勝負する入門編)」と、「Advanced Class(指定部品数を減らし、工夫の幅を広げた発展編)」。
 予選は2回で、2台並走のタイムレース。2回走行のベストタイムで順位を決め、2012年1月9日(月・祝)に、札幌情報高等学校で行われる全国大会への切符が得られる。全道出場枠は、「Basic Class」は3台、「Advanced Class」は15台と狭き門になっている。
 マイコンカーは、赤外線センサーで読み取るため、カメラのストロボなどで誤作動が起こるため、ストロボ撮影はかたく禁止された。真っ暗なところでも走る事ができるが、直角のクランクやコーナー操作が難点。コースアウトや停止で失格となる。

 「Advanced Class」は、走行前にマイコンカーの車検があり、規格が決まっているCPU専用のものを使用しているか、ゲートを開いた事を感知するセンサーをつけているか、坂道での底の出っ張りの確認やタイヤの幅は3cmか、など点検箇所があり、係りの高校生は、丁寧に1台1台点検していた。
 会場では、大勢の観客が取り囲み、2階からも大会を見物する人がいた。コースを無事完走し、ゴールを決めると会場からは、歓声と拍手が沸いた。
 留萌千望高等学校2年生の朝妻研太君と3年生の木村侑人君は、電子工作同好会に所属の6名で参加。木村君は「難しかった。完走が目標で、今までの2回の大会では予選落ちだった。1回目は失格となったので頑張りたい」。朝妻君は「クランクの調整が難しい。レーンチェンジも難関。1回目はコースアウトしてしまった。大会で完走する車は1/3くらいで難しい」と、懸命に挑戦していた。