三大神社で「どんど焼き」 今年の安全祈る煙



 正月飾りや、お守、お札などを神社で焼き、無病息災・五穀豊穣などを願う伝統行事「どんど焼き」が、1月7日(土)、小樽市内の神社で行われた。各神社では8:00から始まり、市民は、それぞれに近くの神社へ出かけていた。
 龍宮神社(稲穂3)では、本間宮司が参拝客を出迎えていた。境内の中心部に火が焚かれ、しめ飾りなどが次々と火の中へ投げ入れられると、一段と大きな炎と煙が立ち込めた。
 「この煙を浴びると、1年間健康で無事に過ごす事ができると言われている」と本間宮司。近くの保育園から30名の園児が訪れ、伝統行事を体験していた。市民は、煙を浴び、神社に参拝し、無料で振舞われた健康祈願の甘酒で1年の安全を祈っていた。
 市内の女性は「いつもは主人に頼んでいたが、何十年ぶりにどんど焼きに来た。神聖な雰囲気を味わい、1年の安全を願った」と話した。本間宮司は「年末には沢山の人で賑わい、事故なく盛大に終わり、皆さんも元気をいただいたと思う。感謝している。今日のどんど焼きは、毎年多くの方々が来て、元旦よりも多い。煙を浴び、1年間健康に過ごせるようにお祈りしたい」と話した。
 住吉神社(住ノ江2)の「どんど焼き」にも大勢の市民が訪れ、神社付近の道路渋滞を招いていた。
 神社職員が、焼く物を分別するよう、正月飾りやお供えしたもの以外の物は持ち込まないように、注意を呼びかけていた。出店もあり大勢の人で賑わっていた。
 水天宮(相生3)でも行われ、真っ白な雪に覆われた境内で、「どんど焼き」が、こじんまりと煙を上げていた。
 正月七草の小樽は、雪も降らず、穏やかなどんど焼きの日となっていた。