都通り商店街無農薬野菜即売会 図書館へ99冊寄贈


bookkifu1.jpg 都通り商店街無農薬野菜即売会実行委員会(石山和則実行委員長)は、農場、産業、園芸、植物等に関する新刊書や、しりべしなんでも百姓クラブメンバーが勧める本、99冊(180,000円相当)を、小樽市立図書館(花園5・野口陽一館長)へ寄贈した。
 1月25日(水)10:00から、百姓クラブ・滝下純一郎会長ら3名が、同館1階事務室を訪れ、野口館長出席のもと、寄贈した本を前に贈呈式が行われた。
 今回で3回目となり、平成21年には119冊、平成22年には72冊、今回分を合わせると、290冊の本を寄贈した。
 都通り商店街無農薬野菜即売会は、後志管内の新規就農者で作るしりべしなんでも百姓クラブが、5月から11月の毎週土曜日11:00から13:00まで、取れたての野菜や果物、卵を販売している(売切れ次第閉店)。
 現在30名の会員で、2/3は専業農家で、パンなどの製造業者も会員となっている。購入者からは、新鮮で美味しく、安心して食べられると人気が高い。中には、家庭菜園の方法や、新しい野菜の調理方法を尋ねる人もいて、農家の奥さんたちが丁寧に答えてくれる温かな雰囲気のある即売会。3年前から、図書館の本の充実と、自分たちが読んでいた本を、多くの人に読んでもらおうと、即売会後、毎回、出店者が500円以上の寄附を積み立ててきた。
bookkifu2.jpg 今回は、同クラブからのリクエスト本も選定に加えた。その中には、震災後、自給自足を夢見る人が多いと聞き、自給自足の広く浅い情報が得られる「完全版・自給自足の本」(ジョン・シーモア著)、アウトドアな生活にはあってもいい1冊「野外における危険な生物」(日本自然保護協会編)、実際に講義を聞いた相馬暁著「朝取りのホウレンソウは、新鮮か?」、特におすすめの1冊として、会員の村上順一さんが、20年前に余市で農業を始めることを決意した「自然卵養鶏法」(中島正著)で、何度も読み返し、技術や生き方を教えてくれた本などがある。
 村上さんは「この野菜はどうやって栽培するのと、野菜の質問が多く、農業関係の本への関心は高いと思う。私たちもそれぞれに農業を始めるきっかけとなった本がある。次回は、自然エネルギーに関する本も良いかもしれない」と話していた。
 野口館長は「図書館の農業部門は弱かったが、3年前より寄附をいただき充実し感謝している。春になり園芸時期になると多く利用される」と話した。
 春からの即売会では、図書館に置いてある農業関係の本のリストを紹介し、利用に役立てることにしている。