『福は内・福は内』 稲荷神社で恒例豆まき神事



 平成24年度恒例神事 厄祓・節分祭が2月3日(金 )10:00から、小樽稲荷神社(末広38・木村文彦宮司)社殿で行われた。この日は、節分の豆まき神事が13:00と18:00の2回行われた。
 雪が降り積もる中、30名が神殿に集まり、宮司、神社役員のもと12:50より、太鼓の音を合図に神事が始まった。
setsubun.jpg 宮司がひとりひとりの名前を読み上げ、祈祷した。
 木村宮司は、「辰は、水にいる生き物なので水に関わるもの、日本は農業の国で水は大切なものとされ、辰は大切にされた。中国から入り、十二支の中で唯一架空の生き物である。辰は9つ生き物に似ているとされ、角は鹿に、頭はらくだにというように、9つ似ているところがあると言われる。辰は、見かけによらず人懐こく優しい心を持つ。日本で大切なのは心で、辰のように優しい心である。生きとし生けるもの、ずっと命が膨らんで行く年である。今年は、震災を乗り越え、命を膨らませる、それが、天空の龍なのである。豆は、自分の心を砕くという意味合いがあり、冷えた心や体を少しずつ溶かしていただきたい」と話した。
 年女や年男など希望者6人が並び、「福は内、福は内」と掛け声をかけながら豆や餅を蒔き、参加者は袋いっぱいに拾い、今年の健康と安全を祈った。
 市内錦町の土井さんは、「毎年参加している。健康と安全をお願いしながら、豆を蒔いたり拾ったりと、どちらも参加した」と満足した様子だった。