小樽は雪・雪また雪 今冬最大積雪103cm

 2月16日(木)深夜01:00、北緯43度10.9分、東経141度0.9分、標高25mの勝納町に設置されている、小樽特別地域気象観測所の積雪計が、今冬最大の積雪103cmを記録した。
 札幌管区気象台では、15日21:15、「発達中の低気圧が千島近海を東へ進んでおり、北海道付近は冬型の気圧配置となっています。後志地方では、16日にかけて、大雪やふぶきによる交通障害、なだれ、高波、船体着氷にも注意して下さい」と、暴風雪と高波に関する気象情報を発表し、注意を呼びかけていた。
 小樽は15日夜半から深夜にかけ、強い吹雪が舞い、見る見るうちに積雪量が増加した。16日の気温は、最低−8.7℃(22:52)、最高−3.5℃(12:34)と、寒い真冬日となり、断続的に雪が吹き付けた。15日01:00の90cm積雪が、24時間後の16日01:00には103cmと13cm増えた。
 小樽の今冬の積雪で100cmを超えたのは、1月29日・2月12日の100cmと2月15日の101cmで、2月16日に103cmとなり、最深積雪を更新した。
 このため、小樽市では、除排雪に追われており、当初予算では到底足らず、2億円の追加予算を計上して対応している。
 今冬最大の積雪で、家々の屋根は厚い雪で覆われ、時々、その落下する音がこだましている。
 市内の公園も一面の深い雪で、白い静寂の時を迎えている。長橋なえぼ公園では、積もった雪が、散策路の案内標識を埋め、野外のテーブルの上にも幾層もの雪が積み重なっていた。公園の管理棟の屋根も雪で埋まっている。
 静寂の公園には、時折、小鳥たちの鳴声が響いていたが、たったひとりで、雪に埋まりながら餌を撒く人の姿があった。「今日は高校生が、歩くスキーをした痕があるので、歩きやすい。小鳥が雪で餌を探すのも大変な時なので、餌をあげに来ている。飛び回りながら、催促されるんだよ。手に載せた餌を食べに来るので、公園に来ている」と、両手にいっぱいのビニール袋を下げながら、雪の中に消えていった。