新病院建設費で並木局長が答弁 小山市と「比較出来ない」


 小樽市議会第1回定例会の会派代表質問2日目の質疑が、2月28日(火)13:00から、本会議場で開かれた。
 2日目は、高橋克幸(公明)、斎藤博行(民主市民)、成田裕樹(一新)の3議員が会派代表質問に立ち、久末恵子議員(無所属)が質疑及び一般質問を行った。
 高橋議員は、財政、行政改革、経済、市立病院、最終処分場、教育問題について質問。財政問題で「繰出基準の見直し、行政改革、人事評価の今後の考え方については」と質した。
0228council1.jpg 中松義治市長は、「経費の節減、基準額の見直しが必要で、一般会計の繰出は改めて検討したい。行政改革の現在の計画は引続き取り組む。厳しい財政状況の中、今後も実施する必要がある。これまでの計画もだが、今後の取り組みとして、新たな計画でも行政改革を取り入れたい。人事評価については、適材適所の配置を行い、事務事業の抜本的な見直しを行う。市民への説明も大変重要だと認識している」と答えた。
 斎藤議員は、予算編成方針、放課後児童クラブにおける障がい児の受入れ延長、新市民プール、官製ワーキングプア対策、原発防災対策、自治基本条例について質問。予算編成方針の中で、「給与の削減率の変更の理由と管理職手当ての削減についてどのように考えているのかを示せ」と質した。
 市長は、「職員の負担が増えないことと、民間の賃金を反映し、職員団体からの要求を考え、若手職員に配慮した。管理職手当ては、削減が15年目なので、本俸の回復の際には考慮したい」と答えた
0228council2.jpg 成田議員は、新市立病院、財政問題、廃棄物関連、夜間急病センター、防災・減災、教育問題について質問。新市立病院について、「栃木県小山市は、人口16万人で、周産期も小児医療もあり、二次救急を引き受け24時間対応する300床で、総額68億円の新病院計画を発表したが、人口13万人の小樽市は388床で137億円と倍だ。小山市の病院は、市民の医療のため、税金を投入する価値があると思うが、小樽市の病院は、これだけのコストをかける必要があるのか。なぜ半分で出来ないのか」と質した。
 市長は、「市長就任以来、調査し、議会の議論を踏まえ、新病院の建設は適切なものと判断している」。並木昭義局長は、「小山市の病院は、病床数が88床少なく、延べ面積も2万1,000㎡と本市の3分の2で、免震構造なのか地下があるのか具体的な計画が明らかになっておらず不透明で、今の段階で比較は出来ない」と答弁した。